年齢の節目を迎える「不安」と向き合うためのアドバイス。
年齢ごとのアドバイス。
コーチングの父と言われているアメリカ人のフレデリック・ハドソンによると、人生には年齢に沿ったいくつかの段階があるそうだ。それぞれに伴う壁や解決するための鍵がある。 30代:自分の選んだ道に自信を持つ。 課題:キャリア、社会的地位......「この年齢ですでに30代という枠に押し込められ、いくつかの扉が閉ざされます」とセラピストのロラン・ユズは指摘する。自分が選んだ仕事の方向性を間違えてしまったと感じる人や、仕事やカップル、幼い子どもの要求と衝突する人もいる。いままでにはなかったタイプの制限だ。 30代の壁を乗り越えるには:自分の価値観や人生計画を明確にし、自身のアイデンティティの形成を続けていくこと。自己肯定感と自信を強化すること。得意とする分野を更に伸ばしていくこと。 40代:いまこそが最後のチャンス! 課題:離婚、別の仕事への熱望......つまり、ミッドライフ・クライシス! 私は幸せなのか? 自分に合った選択をしたのか?「ここに来る35歳以降の患者さんは根本的な問い直しをする傾向にあります」とロラン・ユズは観察する。自分がより自分であると感じ、人の目をそれほど必要としなくなった。感情的に成熟した分、それまで下してきた選択が本当に自分の意思によるものだったのが気になってくる。 40代の壁を乗り越えるには:人生の総まとめをして、優先事項を一から見直すことで人生の意味を再発見しよう。 50代:実の収穫。 課題:子どもは家を巣立ったか、その間近。よって、自分のための時間が増える。仕事面では窓際族になりやすく、解雇されやすい。いまこそ、より自分に合ったキャリアを始める時だ。 50代の壁を乗り越えるには:意思表示を上手にできるようになる、自分の専門性に自信を持つ、自分が喜ぶことを自分に許す。 60代:再生にバンザイ! 課題:自分がもう歳だと感じている人もいる。習慣の居心地の良さに気を付けよう。成長のベクトルを、停滞モードに変えてしまうかもしれないからだ。 60代の壁をよりソフトなものにするには:ポジティブに生き、いままで自分が成し遂げてきたことを賞賛しよう! "定年退職"という捉え方はやめて、今までとは違う自分をどう作っていくのか、より自分らしい人生をどう構築するかに思いを巡らせよう。
(madame.lefigaro.fr) translation: Hana Okazaki, Hide Okazaki