<独占>イトーヨーカ堂 撤退したはずのアパレル事業での挑戦【WBSクロス】
それぞれの強みを生かす戦略が当たり、2月に1号店ができてから急拡大。現在、46店のイトーヨーカドーの中で展開しています。 目玉商品作りも進んでいます。 夏に向けた商品に使われるのが「コタット」。特殊なポリエステル原料を使い、空気の渦で糸を紡いで作るアダストリアの独自素材です。速乾性があり、しわになりにくいのも特徴です。 「機能を売り場にどう伝えるかが重要」(イトーヨーカ堂の梅津尚宏執行役員) ライバルも力を入れる機能性商品。店での打ち出し方が鍵を握りそうです。 イトーヨーカ堂は不採算店舗の閉店を進めていて、2026年2月までに全体の4分の1、33店を閉店する計画です。アパレルを復活させ、苦しい状況を打破するきっかけとなるのでしょうか。 「食品だけではやっぱり集客が弱い。アダストリアという強力な商品力を持つアパレルと組むことによって、そこに行かないとこの商品は買えないんだということを客がしっかりとわかれば売り場に行くだろう。世界観をどれだけ作れるのかというところだと思う」(イトーヨーカ堂を30年以上取材する日本経済新聞の田中陽編集委員) ※ワールドビジネスサテライト