愛知県豊田市での『ラリージャパン』開催は2028年まで契約延長が決定。勝田貴元も喜び
愛知県豊田市とWRC世界ラリー選手権のプロモーターは10月27日、豊田市でのラリージャパン開催を2028年まで延長する契約を締結したことを『ヒョンデN×TOYOTA GAZOO Racingフェスティバル』のなかで発表した。 2022年にラリー競技最高峰のWRCのカレンダーに復帰して以来、豊田市にある豊田スタジアムを拠点にしながら、愛知県と岐阜県の山間地域で競技が行われているラリージャパン。2023年には16万人以上の観客がイベントや公式ファンゾーンに集まったほか、約37万人のファンがリエゾン区間などの道路から愛知県出身の日本人WRCドライバーである勝田貴元といった、WRCトップ選手を間近で応援した。 そんなラリージャパンの開催が2028年まで延長されることが韓国の京畿道龍仁エバーランドスピードウェイで開催された『ヒョンデN×TOYOTA GAZOO Racingフェスティバル』のなかで発表された。 イベントに参加したWRCドライバーの勝田は「僕にとっても、日本にとっても、そしてトヨタチームにとっても、これはビッグニュースです。ホームラリーを戦うことは僕にとってはもちろん、トヨタや日本のファンの皆さんにとっても非常に貴重なことです」と、その喜びを語った。 「大切なのは、こうしたイベントをどれだけ長く続けるかということです。なぜなら一度やめてしまうと、人気が再び下がってしまいます。大会開催の継続にあたっては、主催者の皆さんもご苦労をされたと思います。心から敬意を表するとともに、感謝の気持ちでいっぱいです」 「次の3年間は、私のキャリアや人生にとって、そして日本のラリーやモータースポーツにとっても、重要な期間になると思います。僕は全力を尽くし、より多くのファンの皆さんの期待に応えたいと思います」 また、イベントに出席した豊田市の太田稔彦市長は「この度、FIA世界ラリー選手権(WRC)の2026年から2028年シーズンにおいて、日本ラウンドの開催が決定したことを大変嬉しく思います」とコメント。 「ラリージャパンは美しい山々、湖、神社の鳥居など日本の象徴的な風景を背景に、国内外から高い評価を得てきました。この評価を糧に、ラリー文化の醸成とファンの拡大を期待しています。世界中のトップドライバーたちが繰り広げる熱い戦いを通じて、ファンの皆様に感動と興奮をお届けできることを楽しみにしています」 そしてWRCのプロモーター・マネージングディレクターを務めるジョナ・シーベル氏は「WRCは日本に復帰して以来、豊田市に非常に歓迎されている」とラリージャパン契約延長の意義を述べた。 「サービスパークが市の中心に位置することで、ファンにとって素晴らしい体験が提供されている。豊田市は私たちの持続可能性への価値観を共有し、契約延長によって市にもたらされる利益を明確に理解している優れたパートナーだ」 [オートスポーツweb 2024年10月27日]