【マーメイドS展望】愛知杯覇者ミッキーゴージャスが秋の大一番へ再スタートを切る
「マーメイドS・G3」(16日、京都) 夏の訪れを告げる牝馬同士の戦い。中心は愛知杯の覇者ミッキーゴージャスだ。これまで大崩れしたのはオークス、大阪杯と2度のG1のみで「まだいろんなことを覚えさせている段階です」。そう安田師が言うとおり成長途上ながらも、高いパフォーマンスを発揮しており、幼さは解消されていないものの、ここでも能力は最上位。ハンデは重くなりそうだが、主役の座は揺るがない。秋の大一番へ弾みを付けるためにも負けられない。 福島牝馬Sで重賞初制覇を飾ったコスタボニータも引けを取らない存在だ。直線でスムーズさを欠く場面もあったが、残り100メートル付近で進路を外に切って急加速。一気にライバルを差し切った脚はインパクト大だった。ミッキーゴージャスには愛知杯(3着)で後塵(こうじん)を拝しているが、充実ムードが漂う今なら逆転も可能だ。 女傑リバティアイランドを牝馬で唯一下したラヴェルも京都記念で復活の兆しを見せる5着。前走の中山では走りづらそうにしていたが、2走前と同じ淀なら変わってもいい。“下克上”を狙う格上挑戦組からはアグラシアド、キミノナハマリアに要注目。軽ハンデを生かして上位進出を伺う。