【宝塚記念 俺のチェックポイント】京都外回り2戦2勝のプラダリアで挑むGP男・池添謙一騎手に直撃
宝塚記念の「俺のチェックポイント」4日目は、大阪サンスポの増本隆一朗記者がプラダリアに注目した。京都外回りは2戦2勝で、条件替わりで前進がありそう。グランプリ男の池添騎手も手応えを感じており、一発があってもおかしくない気配を感じた。 プラダリアに注目したい。これまでGⅠに5度挑戦して日本ダービー5着が最高着順。だが、京都外回りでは2戦2勝で、18年ぶりに京都開催となる今年は千載一遇の好機ではないだろうか。宝塚記念3勝、有馬記念4勝で歴代2位のグランプリ7勝を挙げる池添騎手に直撃してみた。 「京都外回りは勝っているように合っている。何とかGⅠを取るならここかなと思います」 大一番に強い勝負師が、確かな手応えを語ってくれた。自分から動きやすい外めの好位で競馬をするのがスタイルだが、前走はそのポジションを取り切れず、道中は内で動くに動けない形。それでも、しまいは伸びておりスムーズなら、もっと距離があったなら結果は違っていた印象だ。2走前の京都記念では大阪杯の勝ち馬ベラジオオペラに勝利しているように、GⅠに手が届く能力を持っていることは間違いない。 鞍上は中間にまたがっていないが、状態は把握済み。「先週に乗った弘平(松山騎手)に感触を聞いたら『反応も良かったし、いい動きをしていました』と言っていました。調教の動きがレースの結果に直結するタイプなのでいいと思います」とうなずく。力を出し切れる態勢だ。 さらなる追い風になりそうなのが週末の雨予報。重馬場では2戦2勝で、他馬が気にするようならプラスに働きそうだ。「運が向いてくれればと思います。上位馬は後ろから運ぶ馬なので、好位で自分の競馬をしてどこまで踏ん張れるかですね」と力を込めた。 この日決まった枠順は❺枠⑦番。池添調教師は「いい枠ですね。ここからなら内、外の馬を見ながら運べそうです」と笑みを浮かべた。 池添兄弟タッグでJRA・GⅠに挑むのはこれで10度目。鞍上は「弟とGⅠに挑むときはいつも勝ちたいと思っています。力を出し切りたいですね」と意気込んだ。取材の感触は上々で、軽く扱えないと強く感じた。(増本隆一朗)