女子レスリング、全6階級制覇を 5日に競技開始
レスリングは5日に競技が始まる。女子は04年アテネ五輪から採用され、日本は計15個の金メダルを獲得した。前回の東京は金4個。パリでは初の全6階級制覇を目指す。ただ一人、2連覇が懸かる50キロ級の須崎優衣は「最高のレスリングで金メダルを取る」と力を込めた。 平均年齢22歳のフレッシュな陣容で、最年長で25歳の須崎以外の5人は初出場となる。53キロ級で20歳の藤波朱理は133連勝の余勢を駆って大勝負に挑む。「見てもらう人の心に残るパフォーマンスをする」と気持ちを高める。 昨秋の世界選手権では須崎、藤波とともに57キロ級の桜井つぐみと76キロ級の鏡優翔も頂点に立った。桜井は五輪2連覇の金城梨紗子らを国内で撃破し、世代交代を果たした。鏡は日本女子で20年ぶりに最重量級で世界一となり、五輪でもその階級初の金メダルを狙う。 62キロ級の元木咲良は昨年の世界選手権2位と地力は十分。68キロ級の尾崎野乃香は62キロ級で五輪切符を逃したが、階級を上げて道を切り開いた。海外勢のパワーにスピードで対抗する。