パリ五輪無得点でバッシング浴びたブレイキン選手が引退へ 街中でカメラに狙われ「パニックに」
今夏のパリ五輪の新競技ブレイキンの女子で無得点に終わり、バッシングを浴びたレーチェル・ガン(ダンサー名レイガン、37=オーストラリア)が6日、地元ラジオ局のインタビューで、競技生活を引退する予定と明かした。 【写真】クロネコヤマトの配達員!? 豪州のレイチェル・ガン ガンは五輪でカンガルーが跳躍する動きを取り入れるなど型破りなパフォーマンスを披露。しかし、1ポイントも獲得できずに3戦全敗で予選落ちし、インターネットやテレビ番組を通じて世界的に嘲笑の的になった。代表選出を疑問視する声も多く、一時は本人とオーストラリア選手団に謝罪を求めるオンライン請願も実施された。 シドニー大講師でもあるガンはシドニーのラジオ局2DayFMに対し、当初は競技を続けるつもりだったと明かしながらも、「今となっては難しい。監視されるレベルは高くなるだろうし、撮影されてネットにさらされるだろう」とコメント。五輪で話題となったことで、パリの街中でもカメラに追いかけ回されたそうで「本当に大変だった。追いかけられてパニックになった。人前に出るのも緊張するようになった。しばらくの間、緊張が解けなかった」と訴えた。 一方で、五輪出場については「五輪予選のオセアニア選手権で優勝した」と正当性を強調。夫であるコーチが代表選考に関与したという陰謀説を否定し「みんなブレイキンを理解せずに私のパフォーマンスを批判している」と怒りを示した上で、「今でも踊るし、ブレイクダンスはしている。でもそれは私のリビングルームでパートナーと踊っているようなもの」と競技から遠ざかっている現状を語った。