飛行機内に“霧”が発生して大混乱! ずぶ濡れで4時間凍えた乗客たち…「とても寒かった」NY便で
ニューヨーク行きの米国内便で、機内に霧が充満するめずらしいアクシデントが発生した。飛行の安全性には問題なかったものの、乗客たちはまるで大雨に降られたかのようなずぶ濡れの姿で4時間のフライトを耐えることになった。 【動画を見る】濃い霧に覆われた機内の映像。 米TikTokerのサバンナ・ゴワティさんがこの様子を投稿すると、1800万回以上再生される注目を集めた。彼女は格安航空会社・ジェットブルーのニューヨーク便に搭乗中、機内を満たす霧のような現象に遭遇したと語る。 動画は搭乗直後、機内の通路を前方へと歩きながら自席へと向かう様子を収めた短いクリップだ。「これは何!?」と思わず口走るゴワティさんの声色は、戸惑いながらも、希な現象をどこか楽しんでいるようでもある。 自撮りするゴワティさんの顔もびっしりと水滴に覆われ、笑顔を保ちながらも「すごく寒い!」とカメラに語る。羽織っていたシャツはあっという間に水気を吸ったようで、やむなく脱いでアームレストに掛けている。「乾くといいんだけど」と動画にテキストを添えた。
機内が見通せないほどの霧
動画に収められた機内は濃い霧が満たし、キャビンの前方は白く霞んでほぼ見えない。天井からは霧が絶え間なく舞い降りてくる。前を歩く別の女性の髪はぐっしょりと濡れているようだ。 ちらりと映り込んだ何人かの乗客は額にしわを寄せ、戸惑いの表情を浮かべる。ゴワティさんの髪と肌も濡れており、4時間のフライト中、とても寒かったとコメントしている。 米エンブリー・リドル航空大学のクリストファー・ヘノン教授(気象学)は、フォックス・ニュースに対し、「これは結露ですね」と説明している。外部の霧が自然に流入したものではなく、気象条件とエアコンの組み合わせで発生したという。出発地域では降雨により、湿度が上昇していた。 「航空機が長時間ゲートに駐機していると、機内の空気が暖かく湿った状態になります。その後、エンジンが始動してエアコンをつけた段階で急激に冷え、霧のような結露が発生することがあります」