京都・洛西口エリアのマンションは”買い”か?「向日ノースゲートウェイ」計画と京都・大阪中心部へのアクセスが魅力の今注目のエリア
2026年完成予定、洛西口駅西側の再開発「向日ノースゲートウェイ」
そんな洛西口エリアで今最も注目されているのは、洛西口駅の西側で行われている大規模なまちづくり計画だろう。これが「向日ノースゲートウェイ」だ。 もともと農地が広がっていた洛西口駅の西側エリアは、農業従事者の高齢化や後継者不足により、維持管理が危ぶまれていた。市街化調整区域で建物の建築が困難だったこのエリアに向日市がメスを入れ、市民や来訪者のための交流の場を作ろうとする計画だ。 向日ノースゲートウェイは、約8.2haの土地を「交流ゾーン」と「うるおいゾーン」に分けて整備される。 洛西口駅と隣接する北側の交流ゾーンには、観光の拠点となる宿泊施設や医療・健康増進施設などが誘致される予定だ。洛西口エリアには観光客が宿泊できるホテルがほとんどないため、このエリアを活性化させるためにも、宿泊施設の誘致が必要だといえる。 洛西口駅西側にある駅前広場と隣接する場所には、1,500㎡の交流広場が設けられる。これにより駅前がさらに開放的で賑やかな場所になるだろう。子育て世代の交流の場としても期待できる。 また、交流ゾーンの南側には、広いニーズに対応できる大規模な施設の建設が予定されており、産業の拠点となるオフィスや健康施設が配置される。洛西口エリアの近くには、ニデック株式会社(旧日本電産株式会社)という世界的企業があるが、その他のオフィスは少ない。雇用を創出し働きやすい環境を実現するためにも、交流ゾーンは重要な役割を果たすだろう。 向日ノースゲートウェイ南側のうるおいゾーンには、向日市立第4向陽小学校が隣接しており、公園が配置される他、農地の集約も行われる予定だ。さらに、周辺環境に配慮し、東西道路の周辺や地区周辺部に約1,530㎡もの環境緑地が設けられる。 このような利便性や環境配慮と同時に、車両の通行や歩行者交通安全のために、幅員7.5~17mの区画道路が整備される。シンボルロードとなる東西の道路や、歩行者の回遊性向上を図るための歩道状空地(幅員2~3.5m)も設けられる計画だ。 以下の現地写真を見てわかるとおり、現在は土地の造成工事が進められており、まだ建物の着工までには至っていない。2026年度のまちびらきを予定しているため、遠からず建物の建築が始まると予想される。(2024年3月現在)