京都・洛西口エリアのマンションは”買い”か?「向日ノースゲートウェイ」計画と京都・大阪中心部へのアクセスが魅力の今注目のエリア
洛西口エリアの地価相場は、京都市中心部の半値以下
洛西口エリアの地価は、京都市中心部に比べるとまだまだ安い印象だ。国土交通省による不動産取引価格情報※で、洛西口エリアと京都市中心部を比較してみた。※不動産取引価格情報は、2024年4月1日「不動産ライブラリ」に統合されました。 京都市中心部である四条烏丸エリア、烏丸御池エリアは㎡単価90万円を超えているのに対して、洛西口エリアはその半分以下で推移している。インバウンドや投資物件需要増の影響で不動産価格が高騰している市街地と比較すると、半分以下の土地相場である。 洛西口エリアの数字だけをみると安く感じられるが、実は2010年と比較すると70%以上値上がりしている。 向日ノースゲートウェイの影響による洛西口エリアの活性化を考慮すると、今後も土地相場が上昇することが推測できるだろう。
洛西口エリアのマンション相場
次に、洛西口エリアのマンション相場(新築・中古含む)を見てみよう。洛西口駅を含む京都の各エリアのマンション相場は以下のとおりだ。 近年、京都市中心部のマンションは投資物件としての需要が高いため、アクセスの良いマンション価格は上昇傾向にある。その点、洛西口駅周辺のマンションは1,000万円以上低い相場で推移している。 また、洛西口エリアで注目すべきポイントは、築浅マンションの比率が高い点だ。先述したとおり、洛西口駅東側は平成26年のまちづくりによって、多くの分譲マンションが建てられた。そのため、古いマンションも混在する京都中心部と比較して、築浅が多い傾向にあるのが洛西口エリアの特徴だ。 ・洛西口駅の築20年以内の物件(3LDK) 全23件中10件(約43%) ・地下鉄四条駅の築20年以内の物件(3LDK) 全79件中27件(約34%) ※住宅情報サイトアットホームを参考(2024年3月19日現在)
洛西口エリアの物件は「買い」か?
大阪や京都中心部へのアクセスの良さが魅力の洛西口エリア。近年の都市開発やイオンモール京都桂川の開業、そして2026年まちびらき予定の「向日ノースゲートウェイ」でさらに活気が増すと予測されているエリアだ。 商業施設の充実度やオフィスの数では京都市中心地に劣るが、大阪へのアクセスでは洛西口エリアも遜色ないレベルだ。さらに、「向日ノースゲートウェイ」が完成すれば、健康施設や交流広場の設置で子育て世帯にも優しい環境になるだろう。 観光地が多く外国人に人気の京都は、観光客や投資家の動向で不動産の需要が変化する傾向がある。そんな中、市が率先して新しいまちづくりを行い、市民の交流の場を創出する洛西口エリアが、京都の中の”買い”エリアと位置づけてられもいいのではないだろうか。 area 26 pref_id 京都府
杉山明熙