今度のレースはルーマニア!? スポット参戦したmoto RCってどんなレース? レーシングライダー大久保光のレースレポート
参戦の目的はタイヤ&ブレーキテスト
motoRCで開催されているクラスは、S300、S600、S1000と初心者クラスのR600、R1000の5クラスとなっており、私は最高峰クラスのS1000に参戦しました。 同選手権は基本的にサーキットが独自開催している選手権ということもあり、レギュレーションも緩く、FIMライセンスも必要ないのですが、S300クラスに関しては年齢制限が設けられており、参戦できるのは24歳までとなっています。
また、その緩いレギュレーションのためにトレーニングやレベルアップのためにルーマニア人ライダーだけではなく、トルコ人、ギリシャ人、ブルガリア人、オーストリア人などなど、様々な国や地域のライダーが参戦している国際色豊かな選手権となっていて、レベルもスペインやイギリスには劣るところもありますが、程よいレベルの良さの選手権だったりします。 私が参戦した際に使用したマシンは、ルーマニア人で初の世界選手権でのチャンピオンシップポイントを獲得したライダー、ボルダン選手のヤマハ「R1」をお借りしました。 また今回は日本のブレーキメーカー、べスラブレーキのパッドテストとミタスタイヤのタイヤテストを目的とした参戦となりました。
ミタスタイヤはスロベニアに本社を置くタイヤメーカーで、日本にも縁のあるメーカーだったりします(詳しくは前のスロベニア記事をお読みください)。 ただ、同社はスリックタイヤをまだ製造しておらず、今回、私はストリートタイヤでのレース参戦となりました。 もちろん周りのライバル達は、スリックタイヤを使用していたため、難しい戦いになることは分かっていましたが、その難しい環境の中でどのようにレースを戦うか、そしてタイヤの評価をして今後の開発に繋げていくという、今後に向けた大きな鍵となるレースとなりました。 レースの詳細は次回!走行は木曜日からありましたが、波乱万丈なレースウィークとなったので、次回の記事を楽しみにしていてください。
大久保光