2024年、藤原裕のマイベストお買い物「新品編」──ベルベルジン・ディレクター、藤原裕「ヴィンテージ百景」
ベルベルジン・ディレクター、藤原裕は新品の服も買う。今年買ったベストバイは? 当然アレも登場! 【写真を見る】藤原裕が今年買った新品とは?
未来のヴィンテージ
こんにちは藤原裕です。今回のトピックは「新品編」。長年に渡り”ヴィンテージ一辺倒”だった私ですが、友人&知人が手掛けるブランドが増えたことなどもあり、特に休日は、新品のアイテムを好んで着ています。僕が好きな新品に共通するのは、デザインに強いこだわりが反映されていること。ここで紹介するアイテムはどれも作り手の魂が宿っている、長年着られるものなので、チェックしてもらいたいです。将来間違いなく、ヴィンテージとして世に残るアイテムだと思います。 さてさて、こちらが今年最後の連載記事になります。今年もお世話になりました! それではみなさま、よい年をお迎えください! ■オールデン ブーツ 大好きなオールデンは、10足ほど所有しているという。「このローカットも持っていて気に入っていたため、ハイカットどうしても欲しくて今夏購入しました。自分の誕生日(12月)に履こうと思っていたのですが、光栄なことに今年は『GQ MEN OF THE YEAR 2024』の授賞者ディナーにご招待していただいたので、そのタイミングでおろしました。これからじっくりと育てていきたいと思います。 ■GQ SHOP×NEW MANUAL 別注モデル 藤原のこだわりの詰まった究極のブラックデニムコレクション。「ヴィンテージデニムをベースにしながら、シルエットはモダンに仕立てています。ブラックデニムのヴィンテージは実際には存在しないからこそ、自分の知識や経験を総動員してリアリティにこだわって作りました。周囲のファッション関係者の方からご好評をいただき、嬉しい限りです。僕の中では、ヴィンテージブラックデニムの完成形ですね」 ■Levi's® シェアリング オリンピア トラッカージャケット インディゴと同程度にブラックが気分という、最近の藤原にドンズバだった一着。「トラッカータイプで、しかもボアもブラックというところにやられました。ヴィンテージのムートンジャケットだとかなり高額で着心地もよくない。さらに、サイズやコンディションを考えたらほぼ出会えません。でもこれは軽量で着心地も抜群、しかもリーズナブル。毎日のように着ています。 ■ゴールド スカジャン ゴールドは、東洋エンタープライズから2012年に誕生したブランド。同社が長年培ってきたヴィンテージウェアへの造詣を、モダンに昇華させた上質なコレクションだ。「ヴィンテージハワイアンで有名な柄である通称“百虎”と呼ばれる柄を、スカジャンに落とし込んだものです。柄が強烈すぎてためらっていましたが、来年は勇気を振り絞って着ようと思います」 ■Levi's® 1873 ウエストオーバーオールズ 501 今年の夏に抽選でゲットした限定記念コレクション。「150年を記念して、1873年に製造された最初期の501ジーンズを復刻したモデル。デザインは1ポケットの、いわゆる”炭鉱系”です。リーバイスの貴重な記念モデルなので、大事にとっておこうと思います」 ■藤原裕(ふじはら・ゆたか) ベルベルジン・ディレクター 原宿のヴィンテージショップ「ベルベルジン」顔役。ヴィンテージデニムマイスターとしても認知されている一方、多くのブランドでデニムをプロデュースするなど、現在のデニム人気を担っている。年末年始は、自宅で大好きな栗焼酎の水割りを飲みながらテレビ鑑賞。つい先日、「激録・警察密着24時」(テレビ東京)で、酔っぱらいの醜態を目の当たりにし、ショックを受けたというユタカ。来年はヴィンテージデニムは酒で汚さず、これ以上エルメスのアクセサリーもなくさないと心に誓ったという。
文・オオサワ系 編集と写真・岩田桂視(GQ)