勝田範彦が圧勝でシーズン2勝目。連勝狙った新井大輝はSS1直前に無念のリタイア
4月26日から28日にかけて、愛媛県は久万高原町を中心にJRC全日本ラリー選手権第3戦『久万高原ラリー』が行われ、勝田範彦/木村裕介組(GR YARIS Rally2)が優勝。2024年シーズン2勝目を飾った。 【写真】霧のなかでの走行となったレグ1 前戦の唐津から2週間という短いスパンでの開催となった久万高原ラリーは、開幕戦から続くターマック(舗装路)イベントの3戦目。ラリーは27日(土)と28日(日)の2日間で計8つのスペシャルステージ(SS)で争われた。 唐津では初日午前に見舞わたマシントラブルに泣いた勝田だったが、今回はウエットコンディションとなったレグ1からライバルたちを圧倒する速さを見せつけた。SS1を前に第2戦のウイナーである新井大輝(Ahead Skoda Fabia R5)がメカニカルトラブルにより戦列を離れ、同じGRヤリス・ラリー2を駆るベテランの奴田原文雄(ADVAN KTMS GRヤリスラリー2)がSS2でアクシデントに見舞われたこともあり最初の2ステージを終えた時点で、総合2番手につける新井敏弘(SUBARU WRX S4)に48秒もの差をつけることに成功する。 SS1とSS2でベストタイムを記録した勝田は、午後の再走ステージでもSS、総合ともにトップの座を譲らず。競技初日が終了した段階では、SS4で総合4番手から2番手に順位を上げてきた田口勝彦とのギャップを1分24秒6まで拡げてみせた。 勝田が大量リードを持って迎えた競技2日目のレグ2は、天候が回復し路面はウエットとドライが混在するなかでの戦いに。この日のオープニングでは、今大会もヘイキ・コバライネンの代役として出場している田口が一番時計をマークして勝田とのタイムを9.2秒縮める。しかし、残る3つのステージではふたたび勝田のスピードが光り、圧巻の3連続ベストを記録。最終的に後続とのタイム差を1分57秒7として開幕戦以来のシーズン2勝目を飾っている。 総合2位に田口が入ったため今戦はトヨタGRヤリス・ラリー2のワン・ツーという結果に。新井との接戦を制した福永修(OSAMU焼肉ふじ☆CTE555ファビア)が3位。表彰台にわずか0.7秒及ばなかった新井が4位となり、5位には眞貝知志(GR YARIS GR4RallyDAT)が入っている。JN-2からJN-6までの各クラスウイナーは下記のとおりだ。 全日本ラリー選手権の次戦第4戦『YUHO RALLY TANGO supported by Nissin Mfg』は、5月10日から12日にかけて京都府の京丹後市を中心に開催される。 ■2024年全日本ラリー選手権第3戦久万高原ラリー 順位結果 Pos./Driver/Co-Driver/Machine/Time 総合優勝/勝田範彦/木村裕介/GR YARIS Rally2/1h25'28.0 総合2位/田口勝彦/北川紗衣/AICELLO速心DLヤリスRally2/1h27'25.7 総合3位/福永修/齊田美早子/OSAMU焼肉ふじ☆CTE555ファビア/1h28'06.8 JN-2優勝/三枝聖弥/船木一祥/名古屋スバル ラック DL WRX/1h32'10.4 JN-3優勝/山口清司/丸山晃助/エナペタルADVAN久與GR86/1h34'03.3 JN-4優勝/内藤学武/大高徹也/YHアーリット スイフト/1h33'08.5 JN-5優勝/大倉聡/豊田耕司/AISIN GR Yaris CVT/1h36'10.4 JN-6優勝/天野智之/井上裕紀子/TRT・DL・アクアGR SPORT/1h41'54.9 [オートスポーツweb 2024年04月30日]