「乗務員の処遇改善に取り組む必要がある」熊本市電の運賃180円から200円へ値上げを検討【熊本発】
2025年6月を目指し、熊本市電の運賃値上げが検討されている。現在の180円から200円へ値上げの方針が、10月31日の市議会・特別委員会で明らかにされた。 【画像】熊本市電のこれまで運賃改定の流れ
大人運賃180円から200円の値上げ検討
熊本市交通局の説明によると、運賃の値上げは2025年6月からの予定で、大人が現在の180円から200円に、子どもが現在の90円から100円とするものだ。 運賃改定の理由について、熊本市交通局は乗客数の回復が見られない中に、物価高で収支が悪化、一方で乗務員の処遇改善に取り組む必要があることを挙げている。 熊本市電の運行をめぐって、熊本市は2025年4月から上下分離方式を導入する予定で、『上』の部分・運行や車両管理などを担う一般社団法人を設立しているが、10月31日の特別委員会で「今のままでは、上物法人は初年度から赤字になる」と説明。
2025年6月からの運賃値上げの見通し
熊本市は2025年の第1回定例会に運賃改定に関する条例改正案を提出する予定で、可決されれば、2025年6月から運賃値上げとなる見通しだ。 熊本市電の運賃は2007年に距離にかかわらず、150円とする均一方式を導入。以降、2016年に170円、そして去年、180円へと引き上げを行っている。 (テレビ熊本)
テレビ熊本