「ニューイヤー駅伝でひらまつ病院チームを目立たせる!」現役復帰・上野裕一郎39歳(前・立教大監督)の恩返し…「立教も全力で応援します」
ニューイヤーへの決意
今回のニューイヤー駅伝は例年以上に激戦になると言われている。 東日本実業団駅伝は富士通が4位、Hondaが7位に終わり、GMOインターネットグループが優勝したが、混戦模様だった。さらにSGホールディングス、トヨタ自動車、旭化成など強豪がひしめき、今年はどこが勝ってもおかしくないレースになりそうだ。 「ひらまつ病院の目標は、15位以内になっていますが、まったく想像がつかないですね。うちの主力は、実力的に抜けている荻久保、堅実な走りの栃木で、彼らが2枚看板ですが、他はどうなるか、走ってみないと読めないんです。僕はふたりの手助けをする感じですが、個人的には1区か3区を走りたいと思っています」
リベンジを果たしたい
1区と3区は、追い風で走れる区間であり、スピードが持ち味の上野の走力が最大限に活かされることになる。だが、上野が1区を希望するのは、それだけではない。忘れられない苦い記憶を払拭したいからでもある。 「DeNAでの最後のシーズン、1区だったんです。アキレス腱が部分断裂している状態で出たので、まともに走れる状態ではなく、区間31位で大ブレーキになってしまいました。最終的に仲間が頑張って総合6位になったんですが、その悔しさがあるので、1区を走り、7年ぶりにリベンジを果たしたいと思っています」 リベンジを果たすとともに、上野にはもうひとつ1区を駆けたい理由がある。 「駅伝で、ひらまつ病院を目立たせる、今年もがんばっているよというのを見せるのが自分たちのチームの目標のひとつでもあります。そのために先頭に立ったり、いい順位でテレビに映るには、1区が一番目立ちやすくていいんですよ。世の中的には僕が前に出ると、『なんだこいつ』と思われるかもしれないですけど、僕はひらまつ病院の代表として走っているので、そこはしっかりアピールしていきたいと思います」
立教は全力で応援したい
ニューイヤー駅伝が終われば、翌日から箱根駅伝が行なわれる。 上野が監督を解任された後、今年立教大では高林祐介が監督に着任し、初の全日本大学駅伝出場、そしていきなりシード権を獲得した。箱根駅伝予選会では驚きのトップ通過を果たし、「箱根でのシード権獲り」を目標としている。そんな今のチームには、上野が監督時代に勧誘してきた選手がまだ多く在籍している。 「彼らには頑張ってほしいですし、2日、3日は全力で応援したいですね。今年の立教は強いですし、楽しみです。レースは、たぶん1区、2区、3区で勝負が決まるんじゃないかなと思います。そこをうまく凌いで、5区に繋げればシード権が見えてくるのではないでしょうか」
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