【三国ボート・ルーキーシリーズ第8戦】5コースから鮮やか差し切り!前田翔がデビュー2度目V
三国ボートの「スカパー!・JLC杯 ルーキーシリーズ第8戦」は18日、第12Rで優勝戦が行われ、前田翔(24)=愛知=が5コースから差し快勝。当地&ルーキーシリーズ(RS)初優勝で通算2Vを飾った。1号艇で人気を背負った佐藤隆太郎は2着。6コースから展開を突いた砂長知輝が3着に入り、3連単は5万円超の波乱決着となった。 ◇ 同世代による火花散る混戦シリーズは、最後まで一筋縄ではいかなかった。予選5位通過から準優11Rで2着を確保し、直前の津RS第7戦から連続優出を果たした前田が、外枠から絶好の展開を冷静にモノにした。 「みんなが上をいって(握って)くれて願ってもない展開でした。道中であんなに追われて、優勝戦メンバーで一番足は悪かったと思うけど、差されないように冷静にターンできてよかったです」 5コースからダッシュ乗りよくコンマ18で仕掛けたが、スリットは6番手。すると4カドから攻める姿勢をみせた新開にスロー勢が応戦し、1周1マークで内4艇が大競りに。ポッカリ空いたブイ際を見逃さず、鮮やかに差し抜けた。 その後は最終マークまで続いた佐藤隆の猛追を巧妙な旋回で退け、「めっちゃ長かったし、ずっとプレッシャーでした」。逃げてデビュー初優勝を飾った2022年10月の浜名湖以来、2度目の美酒に酔いしれた。今期(昨年11月~、18日現在)勝率は自己最高ペースの6・75で3期連続のA1キープは確定的。「以前より、冷静さと判断力が一番ついたかな」という地力強化を結果で証明した。 「GⅠはまだあまり出させてもらっていないので、まずはGⅠに呼んでもらえるようになって、そこで活躍できる選手になりたい」 兄・篤哉(9V)、双子の弟・滉(6V)とともに昨年の下関PGⅠヤングダービーでは史上初のGⅠ3兄弟同時出場を果たし、今年のトップルーキー8人衆の一人に選出された愛知の有望株。ワンランク上の舞台で輝きを放つべく、さらなるアピールを目指す。(小出大輔)