騎手の藤田菜七子が引退 スマホ持ち込み巡る処分発表後に
日本中央競馬会(JRA)の藤田菜七子(ななこ)騎手(27)=美浦・根本康広厩舎(きゅうしゃ)=が引退届を提出したことが11日、JRAへの取材でわかった。 【写真】GI初騎乗となるフェブラリーステークスで5着に入った藤田菜七子騎手=2019年2月17日、東京都府中市の東京競馬場 藤田騎手は2023年4月ごろまで複数回にわたり、持ち込みが禁じられている調整ルーム内でスマートフォンを使用し、外部と連絡を取っていたことが判明。10日にJRAから騎乗停止の処分が発表されていた。 16年3月にデビューした藤田騎手は、JRAの女性騎手で最多となるJRA通算166勝をマーク。19年にはカペラステークス(GIII)で日本人女性騎手として初めてJRA重賞制覇を果たすなど、女性ジョッキーの第一人者として活躍。今年7月にはJRA職員との結婚を発表し、現役を続ける決意を表明していた。 ◇ JRAは11日午後、藤田騎手の引退を発表した。
朝日新聞社