3年ぶりとなった宮崎キャンプの取材。いよいよ近づいてきたWBCの戦いだが、選手はもちろん栗山監督の采配にも注目だ【張本勲の喝!!】
勝利に徹する采配を
WBC日本代表の指揮を執る栗山監督。世界一に向けた戦いが始まる[写真=BBM]
今年は3年ぶりに春季キャンプへと足を運んだ。宮崎だけでわずかな時間だったが、それでも久しぶりに選手たちの動きを自分の眼で見られたことは良かった。古巣でもある巨人のキャンプを訪れ、ずっと気になっている中田翔にも打撃指導を行ってきた。言いたいことは伝えたから、あとは中田自身がどのように考えて自分のものにしていくかだ。主砲の岡本和真にもアドバイスを送った。ずっと前から言い続けているが、岡本はシーズン50本塁打を狙える長距離砲だ。昨年は村上宗隆(ヤクルト)に三冠王を許して無冠に終わってしまったが、今季は打撃タイトルを取り戻してもらいたい。巨人が優勝するためには中田、岡本の打撃は欠かせない。手薄な投手陣を2人のバットで引っ張っていくべきだ。 新しく新井貴浩監督を迎えた広島のキャンプも活気があった。昨年は5位に終わったが、新監督になったことで選手たちの気持ちも違ってくる。新井監督がどのような野球をするのか今から楽しみだが、この広島、そして立浪和義監督が率いる中日あたりが頑張ると、セ・リーグの優勝争いは白熱するだろう。 さて、シーズンの開幕は3月下旬だが、今年はその前にWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)がある。そのためのキャンプが2月中旬から宮崎で始まるようだが、代表に選ばれた選手たちは例年より早めの調整を強いられる。 WBCが終わってすぐにシーズン突入だから、それほど調整も難しくないのではと思う方もいるかもしれないが、とんでもない誤解だ。3月に入るまでに選手は・・・
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週刊ベースボール