【台湾】IHI、台肥とクリーンアンモニアで覚書
IHIは26日、台湾の化学肥料大手、台湾肥料(台肥)と、日本国内外における製造時の二酸化炭素(CO2)排出量を非常に低く抑えたアンモニア「クリーンアンモニア」のバリューチェーン構築に向けた協業可能性の検討を進めるための覚書を24日に締結したと発表した。 IHIによると、同覚書の締結によって世界各国・地域で検討しているクリーンアンモニア製造事業から日本や台湾などの東アジアにアンモニアを供給し、バリューチェーンの構築を進める。IHIのクリーンアンモニア輸送ネットワーク構築における台肥の既存インフラの活用や、台湾での脱炭素を見据えたアンモニアバリューチェーン構築に向けた協業の可能性などを共同で検討していく。 IHIは「アンモニアは、発電プラントにおける燃料利用や化学製品の原料など、さまざまな分野で脱炭素ソリューションを提供できる可能性を有している」とした上で、同社と台肥は特にクリーンアンモニアに注目していると説明。 IHIはNNAに対し、台湾について「東アジアでのクリーンアンモニア事業の展開における重要な拠点の一つと考えている」と強調した。