千葉の“小江戸”に外国人続々……舟めぐりで「ベネチアよりいいわ!」 来訪者2割増、佐原が人気のワケ『every.気になる!』
歴史ある商家が立ち並び、水郷の町でもある千葉・香取市の佐原地区。今、ここを訪れる外国人が増えています。目玉の1つは舟めぐりで、水上から昔ながらの町並みを楽しめます。うなぎ店など老舗のグルメも充実。外国人観光客にお目当てや印象を聞きました。 【動画を見る】千葉の「小江戸」佐原に外国人観光客続々 古い町並みと舟めぐりが人気
■外国人に人気…目玉は「舟めぐり」
東京から車で約1時間半のところにある、千葉・香取市。江戸時代の風情を残す佐原地区には、世界中から外国人が訪れています。タイ、フランス、スペインと国籍は多彩です。 佐原町並み交流館の高谷正弘館長 「最近はヨーロッパとかアメリカとか、遠く様々な国からも来ていて…」 同館のデータから算出すると、今年、佐原を訪れた外国人は去年に比べて約2割増加。観光の目玉は、舟めぐりです。フランスからの人は「あの舟に乗ってみたいです」、アメリカから来た人は「この美しい川で明日、舟に乗りたいと思っています」と口にします。 佐原は「水郷の町」としても知られていて、舟に乗りながら歴史ある町並みを見て回ることができます。
■景観を維持…昔ながらの町並み
古い商家や蔵などが軒を連ねる佐原地区。埼玉の川越などと並び、“小江戸”とも呼ばれています。 外国人に人気のワケは、昔ながらの町並み。フランスから来た人は「歴史的な建物が良い状態で残っているのがすばらしいです」と言います。佐原は、国から選定された「重要伝統的建造物群保存地区」。地域や自治体が協力して景観の維持に務めています。 スペインから観光に訪れた家族は「石造りと違って木造でこんなに情緒ある建物は、スペインにはありません」「伝統的でステキです。空港から近くて、立ち寄るにはピッタリです」と満足そうでした。 成田空港から佐原までは、電車と徒歩で約50分。アクセスが良いことから、到着後や帰国前に気軽に立ち寄れるといいます。
■歴史あるうなぎ店や和菓子店も
スペインから来たこの家族に佐原に来た一番の目的を聞くと、「うなぎです」という言葉が返ってきました。佐原周辺には、歴史あるうなぎ店が何軒もあります。中には、創業300年以上の店もあります。この家族は、江戸時代から続くうなぎの味を堪能していました。 築200年以上の蔵をリノベーションした店もあります。売られているのは、大学芋やさつまいもを使った団子などです。「さわら十三里屋」の八木秀子さんは「(メニューを)写真付きでローマ字で表記して、外国人の方々にわかりやすくしております」と言います。