正しい「やり方」より大切なポイントがある…尿もれ対策の「定番トレーニング」で効果が出ない人の盲点
もちろん、まとめてできるならそれでかまいませんが、「けっこう大変だな」と思うと、その後、続かないものです。ですから、小分けにしてやるのがおすすめです。たとえば、 ・朝起きたら、布団の中で5回 ・朝ごはんを食べ終わったら5回 ・病院の待合室で10回 ・電車の中で10回 ・レジに並びながら5回 ・夕食の準備をしながら10回 など、生活パターンのなかにうまく組み込めるとやりやすいです。合計が45回以上になればいいので、ご自分に合ったやり方を見つけましょう。
■効果が出るまでには「最短でも2カ月」が必要 「回数がポイント」だということは普通、医師も、看護師も、理学療法士なども、きちんと伝えていません。当然のことすぎて、説明が抜け落ちてしまっているのかもしれません。健康書や健康雑誌にもあまり書かれていません。けれど、灯台下暗し。回数をこなすことは最も重要なポイントです。 そして、もう1つ知ってほしいのは、やる「期間」も大切だということです。調査結果によれば、効果が出てくるまでには、最短でも2カ月、平均で3カ月必要です。ですから、ぜひ2~3カ月、毎日、続けてほしいのです。あまり難しく考えずにやってみてください。生活のなかに組み込んで楽しくやれば、きっと続けられます。
骨盤底筋トレーニングは、骨盤底筋に力を入れるだけ。とてもシンプルな体操です。といっても、骨盤底筋がどこにあるのか自分で意識することは難しいので、「ちゃんとしたところに力が入っているのかわからない」と不安に思う人もいるでしょう。 でも、骨盤底筋は手足のように自分の意思で動かせる「随意筋」です。手足のように目で確認することはできませんが、動かそうと思えば、ちゃんと動かせます。 骨盤底筋トレーニングは、どんな姿勢でもできます。でも、初めてやる人は、あお向けで行ったほうがトレーニングの感覚をつかみやすいと思います。