三井住友FG、前期純利益9629億円と最高益-自社株買い1000億円
(ブルームバーグ): 三井住友フィナンシャルグループ(FG)は15日、2025年3月期の連結純利益が前期比10%増の1兆600億円となる見通しだと発表した。市場予想の9896億円を上回る。メガバンクグループで1兆円を超える純利益を確保するのは、三菱UJFフィナンシャル・グループに次ぎ2社目となる。
発行済み株式総数の1.1%、1000億円を上限とする自社株買いも発表した。
24年1-3月期(第4四半期)の純利益は前年同期比4.3倍の1701億円だった。その結果、24年3月期通期の純利益は前の期比20%増の9629億円と過去最高益を10年ぶりに更新した。
本業のもうけを示す連結業務純益は同22%増の1兆5602億円と過去最高益だった。国内外の企業による旺盛な資金需要を受けたほか、傘下のSMBC日興証券の業績が回復するなど全ての部門で増益となった。
会見した中島達社長は「環境が非常に良かったことが好業績の要因。円安や内外の高金利の継続、国内はゼロ金利が解除されて若干切り上がった。株高などの相場環境が収益にプラスに働いた」と振り返った。
また、9月末を基準日に、1株を3株に分割する株式分割も行うと発表した。株式分割によって最低投資金額が切り下がり、投資家を呼び込む狙い。
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Hideki Suzuki