レザーマン史上最高の切れ味を誇るブレード!40周年を飾る新フラッグシップモデル「ARC」
【男前マルチツールの世界】
マルチツール。それは、手に収まるほどのコンパクトなボディにさまざまな道具を詰め込んだ“ハンドツール”とかく専用ツールに比べ「間に合わせ」と思われがちですが、そこにはマルチツールだからこそ味わえる奥深い世界が存在します。男前なマルチツールの魅力を紹介する連載第40回は、LEATERMAN(レザーマン)「ARC(アーク)」(実勢価格:4万9500円)です。 【サブツールの使い方を見る】 2023年で創立40周年を迎えたLEATHERMANの最新モデルにして新たなフラッグシップモデルを紹介します。その名は「ARC」。「FREE」シリーズのプラットフォームにレジェンドモデル「WAVE」の要素を取り入れ、革新的なブレード素材“Magna-Cut”を搭載した、“使えるフラッグシップモデル”です。
「ARC」は、2021年の「FREE」発売時から開発が進んでいたようです。世に多く存在するカラーや素材を少し変えただけのアニバーサリーモデルではなく、搭載ツールが大きく異なる、全くの新商品になります。 ブレードに関してはマニアではありませんが、「ARC」に採用されたマグナカットは見惚れる美しさと切れ味を備えています。ステンレス鋼ではありますが、ステンレス鋼に多く含まれるクロムを除去。炭素鋼のような靭性を持ち、ステンレス鋼のような耐食性をもった新しい鋼になります。抜群の切れ味と錆にくさを両立した世界中のナイフメーカーが注目する素材です。 ブレードはワンハンドオープンが可能。ブレード基部付近にある突起に親指が掛けやすく、非常に開きやすい。収納する際も片手で操作できます。マグナカットを採用したナイフはどれも5万近くするものが主流なので、このブレードだけでもかなり価値のある存在です。
■エンドのマグネットを外すとハンドルがフリーになる
そして「FREE」シリーズでも好評のマグネット機能が付いています。折り畳んだ状態からエンドのマグネットを外すとハンドルがフリーになり、片方のハンドルを握って軽く振ると、もう片方のハンドルが弧を描いて開きます。両方のハンドルをロックするラチェット音(カチカチとした音)がすると展開完了。このラチェット音と感触が気持ちいい。何より片手で開閉できるのが良いですね。アウトドアシーンでは片手が塞がるシーンも多いと思うので、ワンハンドオペレーションは実に便利です。