富山県内狩猟解禁 クマ警戒怠らず
富山県内で15日、カモなどの狩猟が一斉に解禁され、ハンターが日の出とともに河川敷や山林へ初撃ちに繰り出した。昨年人身被害が相次いだクマへの警戒も怠らず、獲物を狙って銃声を響かせた。 富山市の常願寺川河川敷では同市赤田の会社員井波拓郎さん(42)が午前6時半から友人と2人で狩猟を始め、カモに狙いを定めた。井波さんは「安全第一で楽しみたい」と話した。 今年のツキノワグマの出没件数は今月14日時点で前年同期比240件減の309件で、県自然保護課は「落ち着いた状況」としている。 狩猟期間は来年2月15日まで。農作物被害防止のため捕獲を強化しているイノシシとニホンジカは1日に解禁済みで、来年3月31日までとなる。県自然保護課によると、県内の狩猟者登録数は10月末時点で前年同期比9人減の1118人。