「性加害はなかった」改めて主張 大阪・岸和田市長が女性側に反論
性的関係を巡って女性から損害賠償を求める訴訟を起こされ、解決金を支払う内容で和解した大阪府岸和田市の永野耕平市長(46)は27日、同市役所で報道陣の取材に応じ、性被害を訴えている女性の代理人弁護士が「市長は単なる不貞行為にすり替えようとしている」と見解を示したことに対し「和解は成立しており、性加害はなかった」と反論した。 一連の問題を巡り、市議会から「説明責任を果たしていない」と不信任決議を受けた永野氏は24日に議会解散に踏み切った。同日、永野氏は女性との関係を改めて「不貞行為」と認め、「訴訟上の秘匿義務がある中で可能な限りの説明責任を果たした」と主張した。 これに対し女性側は26日、市長が解決金500万円を支払う内容で和解した民事訴訟の調書の前文で「市長は優越的な立場にあって、社会的な上下関係が形成されていた」と言及されたことを指摘。「本件は『不貞』等では決してありません」と批判し、和解には口外禁止条項が含まれていないことも強調した。 永野氏は27日、「和解に口外禁止条項が含まれていないのは相手方から提案された。受け止め方や見解の相違がある」と述べた。また、和解の事実は納得しているとしつつも「内容100%すべてに納得しているわけではない」とした。