板垣李光人の挑戦! ドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』のこれまでにない役作りで挑む新キャラクターとは?
2025年1月期連続ドラマ『秘密~THE TOP SECRET~』で、地上波ゴールデン帯連続ドラマ初主演を飾る板垣李光人さん。清水玲子さんによる同名漫画を実写化したヒューマンサスペンス。舞台は、科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”。死者の生前記憶を映像で再現できる特殊なMRI技術を用いて、室長の薪剛と、新米捜査員の青木一行のバディが、解決不可能とされていた事件の真相を解き明かしていく。類いまれな容姿に驚異的な記憶力と鋭い洞察力をもつ薪を演じる板垣さんに役作りへの意気込み、W主演のHey! Say! JUMP中島裕翔さんの印象、挑戦となっていることなど聞いた。 【写真】板垣李光人さんの写真をもっと見る ◆頭脳明晰でクールだけど、繊細で弱さもある薪に惹かれる ──今回演じる薪剛というキャラクターに惹かれる部分はありますか? 「薪は頭脳明晰でクールな人です。頭が切れて、人に対して当たりが強かったりする部分がありますが、それは彼が本当に過酷で壮絶な人生を歩んできたからこそ、自分と自分の周りの人たちを守るために形成された人格だと思います。本当の薪という人間は、繊細だし、弱さもあります。僕は薪のそういうところに惹かれます」 ──ご自身と薪に共通点はありますか? 「誕生日ですね。薪も僕と同じ1月28日なんです。2025年の誕生日は、この作品の撮影中で、現場で迎えることになりそうですが(笑)」 ──原作のキャラクターに寄せている部分、大切に演じたいと思っているところは? 「脚本の佐藤嗣麻子さんが、原作愛を持って書いてくださっているので、僕たちキャスト陣も一緒に愛を持って作っていきたいなと思っています。原作の薪に関して言うと、髪の色が難しかったんですよね。原作だと結構明るめの色ですが、リアルで考えると警察の人間で、薪という人間自体、頻繁に美容院に行っている想像ができませんでした。髪を染めるという想像もつかなかったので、地毛っぽくもあるけど、原作の薪の雰囲気はきちんと踏襲しつつ、ドラマにする上でのリアルな部分と、原作をリスペクトして大切にしていく部分のバランスをいろいろと考えています」 ◆事件とサスペンス、ヒューマンドラマのバランスの良さが魅力 ──MRI捜査を題材にしていますが、この物語、世界観の面白さや魅力はどんなところで感じましたか? 「MRI捜査っていうSF要素のある、現代の技術ではまだない捜査方法というところは、もちろんですけど、この『秘密~THE TOP SECRET~』という作品は、事件とサスペンス、そしてさまざまな人間たちが織りなすヒューマンドラマのバランスがいいと思います。たくさんの要素があるけど、リアリティがあって没入します。感情移入できるし、心が動かされるところが、この作品の素敵なところだと思っていて。ドラマにする上でも、現実離れしたMRI捜査という要素があるからこそ、芝居の部分だったり、ビジュアルを作っていく上でもリアリティを持つこと。その部分が地に足ついていないと、視聴者の方もふわっとしちゃうと思うんですよね。だから、原作の持っている読者を引き込む、引きつける力を、生身の役者として地に足つけて作っていきたいと思います」 ◆薪の鈴木への想いは演じる上でやりがいがある ──薪はかつての第九メンバーで親友以上の存在だった鈴木に特別な想いを抱いていますが、二人の関係についてどう思いますか? 「薪はとても複雑なキャラクターです。幼い頃、両親を亡くして、育ての親であった人もいろいろなことがあって亡くしたところで、鈴木に『そんな笑顔を見せてくれるなら、深夜料金ぐらいいくらでも払うよ』と言われるんです。僕は原作のそのシーンを読んで、泣きました。薪を演じると分かっていて、薪に対して感情移入しながら読んでいたので、なおさらだと思いますが。薪はある種いろんな愛情とか、対人間のコミュニケーションとか、欠落して生きてきた部分もあると思います。そうやって生きてきたなかで、包容力のある鈴木が、薪が一番求めていた言葉をくれるし、求めてた人物像でもあるんですよね。薪にとって鈴木という存在は、家族でもないし、恋人でもないし、友人でもないけど、超越した存在だと思います。そんな存在を途中で失ってしまうのは想像を絶するものだと思うし、鈴木への想いは薪の層になってる部分で、それはすごく細かく繊細でありながら厚いので、大事なところですし、自分が演じる上でも、好きなところというか、やりがいがあると感じています」 ──薪にとって大切な存在の鈴木、そしてもう一役、部下となる青木という役どころを演じるW主演の中島裕翔さんの印象はいかがですか? 「中島さんの作品を拝見していて、優しい方なんだろうなって勝手に想像していました。中島さんのオーラというか、持ってる雰囲気というか、作品でもそうなんですけど、バラエティなどを観ていても、時間の流れがクイックというより、ちょっとスローな時間が流れてる方なのかな、って思っていて。実際、今回お会いして、今はまだ少しですけど、お話しして、包容力も感じました。薪は鈴木と出会って、関係が進んでいくなかで、鈴木の包容力を寄りどころにしてた部分もあると思うんですけど、中島さんも同じようなものを持っていると感じました。薪として鈴木、そして青木に接していくところでも、中島さんの人柄にきっと助けて頂けるんだろうなと思っています。同時にすごく頭がいい方なんだろうなって、お話しててもそうですし、お話を聞いてても思いました」 ──共通点があるといいですね。 「それでいうと、結構ありますね。中島さんと映画の話をしたんですけど、感性が似ているかもしれません。あと、共通点はファッションですかね。撮影を通して、いろいろお話したいです」