9月は毎週末が音楽の祭典 10周年の「福岡ミュージックマンス」/福岡市
9月の福岡は音楽の祭典だ――。毎年9月に行われる音楽イベント「福岡ミュージックマンス」が、2024年の今回で10周年を迎えます。8月31日~9月29日の毎週土曜・日曜、国内外のミュージシャンらによる計六つのライブが福岡市や福岡県糸島市で開催されます。うち、福岡市・天神の各所で盛り上がる「ミュージックシティ天神」はコロナ禍に伴うオンライン開催や休止を経て、5年ぶりに街なかに帰ってきます。 【画像】過去のライブ風景
大型イベントを一緒に発信!
福岡ミュージックマンスの始まりは2014年。9月の福岡は偶然にも、「ミュージックシティ天神」「中洲ジャズ」など五つの音楽関連イベントが集中していました。これらを一緒にPRして、広域からの集客や音楽産業の振興につなげようと、各イベント主催者らの賛同と福岡市のサポートを得てスタートしました。 音楽による街づくりの一環で、総合プロデュースを担当するのは、福岡市出身のイベントプロデューサー・深町健二郎さんです。
「音楽都市」を体感する1か月
節目の今回は、23年より二つ多い六つのイベントを開催。能古島キャンプ村(福岡市西区)を舞台に行う「イスラデサルサ」(8月31日、9月1日)で始まり、締めくくりの「ミュージックシティ天神」(9月28、29日)まで、毎週土日にジャズ、ゴスペル、サルサなど多彩なジャンルの音楽ライブが繰り広げられます。 詳細は公式サイトで紹介しています。 福岡ミュージックマンス主催者会事務局は「今年加わったイスラデサルサ、5年ぶりに復活のミュージックシティ天神をはじめ、9月の毎週末は様々な音楽が楽しめます。音楽都市・福岡を体感できる1カ月になります」とPRしています。
節目の今年は六つのライブで
六つの音楽イベントの概要を紹介します。 ◆イスラデサルサ(有料) ラテン音楽を中心とした野外音楽祭。能古島が2日間限定で"サルサの島"に。結成40周年を迎えた日本の「オルケスタ・デ・ラ・ルス」がメインバンドで出演。コロンビアの「サルサングルーヴ」は日本初公演になります。ステージ以外にも、ダンスレッスンや海遊びなどで楽しめます。 【開催日】8月31日(土)、9月1日(日) 【会場】能古島キャンプ村(福岡市西区) ◆サンセットライブ(有料) 音楽をきっかけに、糸島の美しい自然に目を向けてもらおうと、地元の仲間たちが1993年に始めた野外イベントです。グルメやお酒が楽しめる25の飲食店がブースを出し、音楽だけではないホスピタリティーあふれるイベントです。30回目となる今年で最後の開催となります。 【開催日】9月7日(土)、8日(日) 【会場】芥屋海水浴場キャンプ場特設ステージ(糸島市志摩芥屋) ◆中洲ジャズ(無料) 約70組のジャズアーティストが出演する予定。今回のテーマは「SESSION(セッション)」で、イベントならではのコラボ企画やアーティストセッションを楽しめます。2023年12月に亡くなった歌手・八代亜紀さんの追悼セッションも計画しています。 【開催日】9月14日(土)、15日(日) 【会場】中洲エリア一帯(福岡市博多区) ◆ベイサイド フェスティバル(無料) 「音楽であふれる港」を掲げてスタートし、今年で3回目の開催となる通称「ベイフェス」。メインステージ「BAYSIDE STAGE」には、アーティスト11組が出演する予定です。9月20日には博多ポートタワーで前夜祭が開かれます。 【開催日】9月21日(土)、22日(日) 【会場】ベイサイドプレイス博多(福岡市博多区) ◆Sing! HAKATA(無料) 「九州ゴスペルフェスティバル in 博多」として続いてきた音楽イベントがパワーアップし、ゴスペルだけでなく、合唱、アカペラの新部門が設けられました。市民歌謡ステージなどが行われ、9月22日にはシンガー・ソングライターの矢井田瞳さん、阿部真央さんがゲスト出演します。 【開催日】9月21日(土)、22日(日) 【会場】JR博多駅前広場(福岡市博多区) ◆ミュージックシティ天神(無料) 福岡市・天神がまるごとフェス会場になる九州最大級の音楽ライブイベント。メインプログラム「STREET STAGE(ストリート ステージ)」は、福岡市役所西側ふれあい広場をメインステージに、天神各所に特設ステージを配置し、街全体が音楽であふれる空間になります。 【開催日】9月28日(土)、29日(日) 【会場】福岡市役所西側ふれあい広場(福岡市中央区)、天神各所に特設会場
読売新聞