お盆休みの高速道路「最長45㎞予想」今年は渋滞“189回増”の見込み…出発前に確認すべき「トラブル回避」のポイントとは
おでかけ当日までに「必ず点検を」
では、こうしたトラブルを防ぐためにはどのようにすればよいのだろうか。 JAFの担当者は、事前の点検が非常に重要で、最低限月に1度は日常点検を実施するよう案内しているという。具体的にはどのようなものか。 「JAFのHPではタイヤの空気圧や、バッテリー液の量など、『日常点検15項目』を公開しています。こうした日常点検に加えて、タイヤやバッテリーが耐用年数を超えていないか、適切な交換時期はいつかを確認する必要もあります。 ただ、どうしても車に乗り慣れてない方や、しばらく運転してない方の場合は、たとえば『バッテリーの劣化具合・消耗具合が分からない』といったことがあるかもしれません。 そうした場合は、必ず自動車販売店など車のプロに相談していただきたいです。 また、しばらく運転していない場合、おでかけ当日にいざ点検すると、思わぬトラブルが発覚するかもしれません。 ですので、時期を問わず、日常点検は必要ですが、『おでかけ当日の朝だけ点検すれば大丈夫』と考えずに、前もって点検をしていただければと思います」(JAF・担当者)
久しぶりのドライブで忘れがちなこととは?
車の状態以外にも、お盆で久しぶりに運転するドライバーは以下の点に注意が必要だという。 「渋滞の発生を事前に知っていても、目的地に到着するのが思ったより遅れてしまい、焦りから安全運転が阻害されてしまうことがあります。 渋滞を事前に想定しておいて、余裕を持った運転計画を立てたうえでのおでかけをおすすめします。 また、運転計画を立てる際に、ちょっと忘れがちなのが、『ずっと運転し続けるのは不可能』ということ。 一般的な目安として、最低でも2時間に1回は休息を取る必要があります。また、高速道路を利用するのであれば、サービスエリアやパーキングエリアといったお手洗いの場所や、次のガソリンスタンドまでに十分な燃料があるかも確認が必要です」(JAF・担当者) また、運転中についても、次のようにアドバイスした。 「車内が高温になりやすい夏場のおでかけでは、エアコンの適切な使用は当然重要です。 これも普段運転しない方は忘れがちですが、車のエアコンには外の空気を導入する外気導入と、車内の空気を循環させる内気循環の2つの機能があります。 外の空気を「暑いから」と全く取り込まないでいると、車内の二酸化炭素濃度が高まる可能性があります。いろいろな研究があるので一概には言えませんが、一般的には、二酸化炭素濃度が高まると、眠気の原因になると言われています。 ですので、最低でも1時間に1回は、エアコンを外気導入に切り替え、 新鮮な空気を取り入れ、換気していただきたいです」(前出) お盆休みを楽しく過ごすためにも、事前の点検や、ゆとりのある運転計画の準備、そして安全運転を十分にこころがけてほしい。
弁護士JP編集部