<ヤマトよ永遠に REBEL3199>“古代進”小野大輔が歌う 第2章「赤日の出撃」EDに込めた思い
ーーアーティスト活動は17年。その中の12年が古代進を演じた時期と重なるわけなので、今までヤマトの主題歌をやってこなかったのが意外にも思えるのですが。
「宇宙戦艦ヤマト」にはまさに「宇宙戦艦ヤマト」という主題歌もありますし、これまでいろんなアーティストが歌ってきました。島大介役の鈴村健一さんが参加したこともありましたし、おそらくその流れで僕も参加するか、しないかという流れはあったんですが、でも自分は古代進であるという思いが強くあって。
ーーアーティストというよりは、声優であるという思いが強かった?
そうですね。きっと古代進という役を背負いすぎていたんだと思います。なんだったらそれ以上に背負いきれなかったんだと思います。だから僕が「宇宙戦艦ヤマト」の楽曲に参加することはなかった。歌い手としての小野大輔で歌いきれる自信もなかったですし、ともすると古代進として歌ってしまうかもしれない。自分は古代進役の声優として参加しているのに、小野大輔としてヤマトの歌を歌うということに自分でもジレンマがあった。それは自分の声優としての矜持でもあるので、まずはとにかく古代進という役を全うすること、生ききることだけを考えてきた12年だったと思います。
ーー心境の変化が生まれたのは?
自分と役が一心同体です、というのはなかなか軽はずみに言い切れることではなくて、そう思えるのは古代進だけなんです。この役をいただいてからずっと自分っぽいなとは思ってきたんですが、12年演じ続けているうちに、生き方も感情も、全てがシンクロしてきたということです。
ーー全てのタイミングがうまくハマった?
そうですね。今だからやってみたいと思いましたし、実際に歌わせていただけることになり、さらに詞まで書かせていただくことができた。本当にスタッフの皆さんには感謝しかないですね。だからエンディング主題歌をお願いしますと言っていただいた時は、歌えるということの感動以上に、スタッフさんに信頼していただけているんだ、ということを確認できた気がして。それが何よりうれしかった。やはりエンディング主題歌ってただ単純に歌うだけでなくて、作品を背負うということなので。お前だったらいいよ、と言っていただけたように思えたんです。