<攻める・22センバツ倉敷工>選手紹介/3 近江昂紀遊撃手/日向悠左翼手 /岡山
◇俊足、7割の盗塁成功率 近江昂紀(ちかえ・こうき)遊撃手(2年) 持ち味は走塁時の観察力と判断力。相手投手が投げそうな雰囲気を「経験で感じることができる」と話す。50メートル走6・3秒という自慢の俊足を生かし、盗塁の成功率は約7割。走塁面から攻めの野球をもり立てる存在だ。 世界最高峰のサッカー選手、メッシの言葉を引用し、「報われるまで努力」を座右の銘としている。「努力はうそをつくこともある。でもうそをつかれなくなるまで努力すれば、結果は出る」と、メンバー入りまでの日々を振り返る。 課題は守備。送球に苦手意識があるといい、キャッチボールの時から試合を意識してミスを防ごうと心がける。「どんな場面でも『攻め』を見せられるよう、自信をつけて甲子園に臨みたい」 ◇鋭いスイング、打率5割 日向悠(ひなた・はる)左翼手(2年) 打率5割、スイングスピードは150キロ超でチームの主軸を担う。野球を始めた小学5年のころからバッティング練習が大好き。日々の練習では500球以上を打つという。 練習中、放った打球がグラウンドのネットを軽々と越え、バットを金属から木製に持ち変えたほど。しかも「木製になったことで、球を捉える力がついた」とさらに自信を深めたようだ。「1打席くらいはバットに当たらない時もある。試合全体で考えればいい」。打席に立っても、三振を恐れない。 開幕まで残り1カ月を切った。体重を増やすため、食事を増量し、筋力トレーニングに励んでいる。「センバツでは、勢いのある打球と長打を放ちたい」と腕をぶした。