「子どもたちに毎日ゲームの時間を注意するのが超ストレス! どうしたらいいかわからない」俳優・加藤貴子が専門家に聞く
子どものゲーム依存のサインは?
加藤 ゲームや動画視聴が大好きな息子たちなんですけど、どんな様子が見られたらネットやゲームの依存と考えられますか? 森山 保護者は時間を心配する人が多いですが、依存症のサインは時間だけはないんです。ネット依存症(ゲーム行動症)の度合いを測るテストでは、質問項目に答えて何個以上当てはまると依存が疑われる、というような判断をしますが、数あるテストの中で「ゲームの時間が6時間以上」といった項目はあまり入っていないんです。 依存のサインとしては「以前に比べてプレイする時間が長くなってしまう」(耐性)ことや、「楽しくてゲームをやるのではなく、不安や現実から逃げるためにゲームをする」(気分修正)ことなどと言われます。 ほかに、家族にうそをついたり隠したりする、学校に遅刻するなど生活に支障が出る、日常生活の中でゲームがいちばんになってほかのことができなくなる、ゲーム以外のことに興味関心がなくなる、といったことも依存のサインです。 加藤 そうなんですね。今のところ息子たちは自分から終わらせるのは難しいものの、注意すれば終わらせて(私が激怒することもありますが)友だちとも楽しくゲームをしているので、生活に支障が出るほどではないかも。ただ、小1の二男もお兄ちゃんと遊びたくて、ゲームをする時間が長くなるのも心配です。 森山 二男さんにはゲームの代わりにどんなことをやってもらいたい、と思いますか? 加藤 外遊びをして体を動かしてお友だちとも遊んでほしいな、というのが1つ。あとは二男は折り紙や工作やお絵かきが好きなので、いろいろと作ることも楽しんでほしいです。でも…。折り紙の折り方をタブレットのYouTube動画で調べるのはいいんですけど、私が少し目を離していると、いつの間にか折り紙動画から別のショート動画を見てしまっています。 ちなみに4年生のお兄ちゃんもサッカーのHow to動画を見ているうちに別の動画に逸れてしまうことが多々あります。 森山 小学1年生くらいだと、目に入った面白そうなものをタップしてしまうし、その行動を制御するのは難しいですよね。タブレットで見ているということですが、テレビのYouTubeだったらショート動画につながりにくかったりしますよね。 だから、YouTubeはテレビで見る、という約束をするのも方法の1つです。それ以外のデジタルデバイスは、子どもの目に入りにくいところに置いておく。テレビでならいつでもYouTubeを見ていいよ、という環境を整えるといいかもしれません。 YouTubeで自分で調べながら工作すること自体は、悪いことじゃないですよね。うちの子もよく調べて折り紙を折って遊んでいます。