「子どもたちに毎日ゲームの時間を注意するのが超ストレス! どうしたらいいかわからない」俳優・加藤貴子が専門家に聞く
親子が対立せずにゲームを終わるための声かけ
加藤 夏休みには、長男はサッカーの練習以外の時間はリビングのソファでYouTubeを見るか、友だちとオンラインゲームばかり。小1の二男もお兄ちゃんと一緒にオンラインゲームで遊んだりYouTubeを見たり。一応、子どもたちと決めたルールをリビングの壁に貼ってあるんですけど、ほとんどオブジェと化しています(笑) 「夏休みだし、大目にみるか…」と思いつつも、何回か注意しても聞いてくれないときには、激怒してしまうこともありました。 森山 夏休み期間はいろいろと目につくことも多かったと思いますが、長期休み以外の期間は、習い事もあって忙しいようですし、日々のゲームやYouTubeを視聴する時間も問題があるほど長時間というわけではなさそうです。 加藤 えっ? そうなんですか。親としては、ゲーム時間が気になって「そろそろ終わりだよ」から始まって、「時間だよ」「約束だよね!」とどんどん言い方が強くなってしまうんです。 森山 約束の時間を過ぎてもずっと視聴しているときに、親が「時間だよ!」と急に電源を切ってしまったりするケースも聞きますが、そうするとお互いに嫌な気持ちになりますよね。 声かけの工夫として、動画やゲームに熱中している子どもに「今、どういう動画を見てるの?」「面白いの?」と、関心を示す方法があります。「いつまでやってるの、寝る時間だよ」と言いたくなる気持ちをぐっと抑えて、「何してるの~?」とニュートラルに聞いてみる。 すると、実は「今友だちと、Googleクラスルームで意見を書き込みあって盛り上がってるんだ~」とか「こういう動画見て面白いんだよ~」とか話してくれます。「へえ、盛り上がってるんだね」とか「たしかに面白そうだね」と話をすると、子どもはけっこういろいろ教えてくれるんですよね。そんなふうに少し会話をしながら「でもそろそろ寝る時間だね」「気づいたら何試合もやってるみたいだけど、どうする?」と提案してみる。そうすると、子どもも「そっか、そろそろ約束の時間だな」と気づくと思います。 加藤 へえ~! そう伺うと、私の言い方は頭ごなしだったかもしれません。たしかに、子どもがどうしてそんなに熱中するのかもわかっていなかったです。まずは子どもに聞いて、何に夢中になっているのか? 子どものことを知ることが大事なんだと気づきました。