19周年の記念日にAKB48劇場がリニューアルオープン、約9年ぶりの新公演「ここからだ」開幕
総合プロデューサー・秋元康「また新しい伝説を作るんだ」
▼総合プロデューサー・秋元康コメント AKB48という伝説があって、それからまた新しい伝説を作るんだという想いで「ここからだ」という公演タイトルを考えた。詞を書くときに「今のAKB48の現状、今のメンバーの中で何ができるのか」いうことがテーマだった。 昔のまま踏襲してもしょうがないし、でも残さないといけないものもあるし、そのバランスが一番難しかった。このAKB48劇場っていうのはお客さんと一緒に作っている。今日ここに来たかったのは、やっぱり「お客さんがどういう反応をするだろう」っていうのが知りたかったから。 それが次につながると思う。昔の公演で最後の曲が『桜の花びらたち』で、その紙吹雪が落ちたまま暗転になってアンコールが始まるんだけど、その時に当時の支配人がモップを持って掃除し始めるとお客さんから「モップ、モップ」ってモップコールが起きるようになった。そういうのはさ、見ないとわからないから。新劇場もまたファンの人が新しい何かを作ってくれると思う。 (東京ドームという)目標があるとそこに向かえる。2005年の11月後半くらいの劇場をまだ作っているとき、みんなを集めて「君たちはこれから東京ドームに行く、紅白に出る、レコード大賞もとる」と言ったけど誰も信じなかった。 でも「そういうことがあるから頑張ろう」となる。今のメンバーは「黄金期を過ぎて入った私たちですから…」と思っているかもしれないけど、世の中には想定外のことや「まさかあそこから蘇るとはね」ということがたくさんあるから、それを信じてほしいなと思う。(本番を観て)観終わった感想と「とにかく黄金期を君たちが創る、先輩たちから受け継いだバトンを次の世代に渡す役割があるんだ」というのはメンバーに伝えたい。 AKB48ってすごく良い形でバトンが渡されて19周年まで来たから、また次にバトンを渡していくことが大事。小さな劇場で粛々とやっていた公演で、1人でも多くファンが多くなっていけばいつか5万人にたどり着くと思う。 僕の勝手な考えで言うと、阿久悠さんが仰ったことなんだけど、最近の音楽は街なりがしないと。やっぱりみんなヘッドホンを着けてる。昔は有線放送とかパチンコ屋さんとか、そういうところで流れたじゃない、ヒット曲が。 だからAKB48の第二期黄金時代っていうのは、カラオケ屋さんに行くと日々みんなが歌ってるとか。売上がどうの順位がどうのこうのっていうよりも、本当にみんなが歌ってくれるかどうかにかかってるんじゃないかな。「これがAKB48だ」っていろんな人に見つかったら東京ドームへ行ける。
ENTAME next編集部