ロッテ・木村優人が14キロの増量に成功 佐々木や田中晴のように2年目に「初勝利を」
茨城・霞ケ浦高からドラフト3位で入団し、1年目を終えたロッテ・木村優人投手(19)が18日、ZOZOマリンスタジアムで契約交渉に臨み、現状維持の年俸600万円(推定)でサインした。体作りから始めた1年に充実感をみせた。 「初めての経験ばかりで投げる機会もいただいて、来シーズンにいかせる充実したシーズンになった。1軍で初勝利の目標を掲げて、達成できるようにこのオフが大事になる。レベルアップしていきたい」 入団後に1日5食の食事や筋力トレーニングで体重は入団時の80キロほどから14キロの増量に成功。イースタン・リーグでは11試合に登板し、0勝2敗、防御率2・37と経験を積んだ。 最速150キロを超える速球を武器とする右腕は「体作りはある程度できたかな」と手応えをにじませる。投球フォームは「少し体重移動だったり、ボールの力強さを意識してプレーしている」と増えた体重をうまく使えるように試行錯誤している。 このオフは地元・茨城県などで「一人で自分の課題と向き合う時間にしたい」と〝孤独トレ〟に励む。課題は制球力やボールの質を高めること。シーズン中には先輩の種市からフォークボールの握りについて助言をもらった。「いい感覚で投げられている。真っすぐと同じ軌道で落ちていくのが理想。それをイメージして、球速を落とさずに投げていきたい」と決め球を磨くことにも意欲をみせた。 チームでは米大リーグ挑戦が決まった佐々木や田中晴が高卒2年目で初勝利をマークして飛躍への1歩目を踏み出した。憧れの先輩たちに続く道を思い描く。木村は色紙に「初勝利」としたため「1軍の舞台で活躍したい思いがある。初勝利を挙げることを目標に頑張っていきたい」と闘志を燃やした。(森祥太郎)