【グリーンノベーション】「グリーン」と「イノベーション」を融合 アウディ環境財団の取り組み
南米での生物多様性モニタリングプロジェクト
また、アウディ環境財団は、南米での生物多様性モニタリングプロジェクト、eDNA(環境DNA)プロジェクトも支援している。 このプロジェクトは、「ウィルダネス・インターナショナル」とスイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich)の環境ロボティクス研究所の科学者たちが実施しており、ドローンを利用し、未踏の地域や調査の空白地帯で、環境や生物に対する負担を少なくしながら、迅速かつ正確なeDNA採取を行うという画期的な方法を用いていると彼らはいう。 ドローンは、保護区域内の生物多様性に関する情報を収集するための、迅速かつ比較的安価な方法であると同時に、新しい技術をテストし、その結果を従来の方法と比較する機会にもなるという。 財団は、ミュンヘン工科大学の学生に対して2017年より毎年「持続可能資源管理賞」を授与しており、インゴルシュタット工科大学の学生に対しては、2022年から「THIサステナビリティ賞」を授与している。 さらに、財団では、湿地の保護やアウディ・オブ・アメリカと連携した沿岸再生プロジェクトを含む生物多様性保護のための助成プロジェクトを複数行っている。 財団は早春から晩秋まで、月に一度、ジョギングしながらゴミを拾う「プロギング」活動を行う。 「MACH MIT!(参加しよう!)」のモットーのもと、アウディの従業員は非営利団体との環境プロジェクトへの支援を申請でき、財団はプロジェクト費用の最大75%(上限2009ユーロ)を補助しており、これは財団設立年の2009年を記念している。 これまでに、野生のミツバチが巣を作るための壁、花畑、高床式花壇や植樹活動など、46のプロジェクトが完了した。
AUTOCAR JAPAN(執筆)