【グリーンノベーション】「グリーン」と「イノベーション」を融合 アウディ環境財団の取り組み
二次利用バッテリーに関する研究プロジェクト
グリーンスタートアップNunamの共同創設者 プロディップ・チャタジー(Prodip Chatterjee)は、二次利用バッテリーに関する研究プロジェクトの成功事例を発表。 2019年に始まったこの協力関係では、廃棄されたノートパソコンのバッテリーを小型のパワーバンクとして再利用し、さらに、アウディの電動プロトタイプから取り外された使用済みバッテリーモジュールを利用することにより、大型の二次利用バッテリーソリューションも実現した。 そして2023年後半には、Nunamが二次利用バッテリーによる充電ステーションを設置し、2台のイーリキシャーをインドの女性たちに提供し、地元市場へ商品を運ぶために活用されているという。 このプロジェクトにより、Nunamは女性の地域経済への参加を支援し、同時にアウディの開発車両の使用済みHVバッテリーの寿命や充電容量の長期的な耐久性について貴重な知見も得た。データはcircularbattery.orgで、オープンソースとして公開されている。 プロディップ・チャタジーとの協力関係は、2019年の「One Young World(OYW)」サミットから始まった。ベルリン在住のチャタジーが、アウディ環境財団のスポンサーシップに申請しこのフォーラムへの参加したことがきっかけで、このフォーラムは未来の緊急課題に取り組む場である。
「リトロ・デ・ルズ・ブラジル(Litro de Luz Brasil)」に対する支援
もう一つ、OYW奨学金から始まった協力関係は、アウディ・ド・ブラジルと共同で支援している「リトロ・デ・ルズ・ブラジル(Litro de Luz Brasil)」に対する支援だ。 リトロ・デ・ルズ(Litro de Luz)は、世界的な組織のローカル支部として、例えばアマゾンのような恒久的な電力アクセスがない郊外の村やコミュニティに、携帯用の照明を提供している。 この照明は小型のソーラーパネルをプラスチックボトルに入れて作られており、住民が夜間の帰宅や、読書、勉強を安全に行えるようにして、社会や教育生活に参加できるよう支援しているという。 また、リトロ・デ・ルズ・ブラジルは、村の住民にランプの製作や修理方法を教えており、2024年夏の最新プロジェクトフェーズでは、20の村に照明が提供された。