米ISM非製造業景況指数は上昇-価格指数は23年以来の高水準
(ブルームバーグ): 米国のサービス業は昨年12月、活動の拡大ペースが加速した。事業活動が上向き、仕入れ価格指数は2023年早期以来の高水準となった。
仕入れ価格指数は6.2ポイント上昇して64.4となった。米金融当局は利下げに対し、より慎重なアプローチで臨んでいる。事業活動の活発化と受注の増加が示すように需要は底堅く、インフレが根強く続くとの懸念は高まっている。
12月は18業種のうち15業種が仕入れ価格の上昇を報告。価格低下を報告した業種はゼロだった。金融・保険業では、コスト削減のため仕事を海外に移しているとの回答もあった。
ISM非製造業景況調査委員会のスティーブ・ミラー委員長は発表文で「多くの業種で総じて楽観的な見方が示されたが、大半の回答者から関税に対する懸念の声が上がった」と指摘した。
新規受注は0.5ポイント上げて54.2と、2024年の平均値に沿った数値となった。事業活動の指数が3カ月ぶり高水準となったことと併せると、経済が12月も堅調さを維持していたことが示唆される。
雇用の指数はほぼ変わらずの51.4。企業が既存の人員で需要に十分対応できていることを示唆している。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Services Index Climbs, Price Gauge Hits Highest Since 2023(抜粋)
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Alexandre Tanzi