阪神・西勇輝 築いてきた練習メニュー「ぶっ壊して」でも、来季は「今年の菅野(智之)さんみたいなシーズンに」 オリオールズ移籍の師匠から刺激
阪神・西勇輝投手(34)が18日、甲子園で取材に対応。巨人から海外フリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグ、オリオールズと1年契約で合意した菅野智之投手(35)を祝福した。かつて自主トレをともにした1学年先輩の挑戦は大きな刺激だ。来季を「今年の菅野さんみたいなシーズンにしたい」と語り、今季15勝を挙げた師のように大復活を遂げる一年にすると誓った。 【写真】梅野隆太郎、西勇輝とともに「菅野-小林」バッテリーに負けない輝き目指す 海を渡る師が見せてくれた背中を、目に焼きつけた。西勇は、オリオールズ行きをかなえた菅野が今季放った輝きを目指して、2025年へ踏み出す。 「今年の菅野さんみたいなシーズンにしたい。年齢も菅野さんと一緒の年(35歳)になるので、練習ははかどっていますよね。何もかもがプラスに動いている感じがして、すごく刺激的です」 かつて自主トレをともにした菅野は今季15勝(3敗)、勝率・833で最多勝と最高勝率の2冠をつかみ、3度目となるセ・リーグMVPを35歳の史上最年長で受賞した。昨年4勝から復活してリーグ優勝に大きく貢献し、ついに米大リーグ行きの夢も現実とした。今季、防御率2・24ながら6勝7敗にとどまり、11勝した2020年を最後に2桁勝利がない西勇にとって、刺激にならないワケがなかった。 「日本ではもうスーパースターなので、世界のスーパースターになってほしいですね」 〝菅野化〟を目指す上で、ここまで培ってきた練習方法の抜本的改良にも着手する。「14年間やってきたローテーションのメニューも、一回ぶっ壊してやってみよう、みたいな」。ここからもうひと花咲かせるには、常識にとらわれていては進めない。変化を恐れず汗を流した先にこそ、菅野のような〝大復活〟がある。 「『納得するまでせえへんと、うまくいけへんな』と。そういうタイミング。35歳の年で、もう右か左、引退か続けられるか(の分かれ道)というところ。自分でしっかりと腹をくくってやるだけだと思っています」 西勇もチームをV奪回に導き、最高の結果をつかむ35歳イヤーとする。(須藤佳裕)