ペロブスカイト太陽電池でアート作品…高齢者住宅に設置、三井不動産レジなど早期実用化目指す
三井不動産レジデンシャル(東京都中央区、嘉村徹社長)は、エネコートテクノロジーズ(京都府久御山町)と共同で、高齢者向け集合住宅「パークウェルステイト西麻布」にペロブスカイト太陽電池を活用したアート作品のアロマディフューザーを設置し、実証実験を始めた。京都大学の若宮淳志教授の研究室とも連携し、産学連携の取り組みを推進することによってペロブスカイト太陽電池の早期実用化を目指す。 実証実験で使うアロマディフューザーは、室内のような低照度でも発電し、薄い・軽い・曲がるといった特性を生かした作品。住まいや暮らしに潤いを与えるような意匠性と、ペロブスカイト太陽電池で生み出したエネルギーを利用した製品としての機能を併せ持つ。 パークウェルステイト西麻布で実証実験を行った後、三井不動産レジデンシャルが提供する住宅内のさまざまな場所に移設。実用化に向けた取り組みを加速するため、実際の住宅に近い環境で同製品の耐久性や効率性などを検証する。 両社は今回の取り組みを手始めに、今後もペロブスカイト太陽電池の特性を最大限生かしながら、意匠性と利便性を両立させた活用方法の開発を進める。