75歳、ひとり暮らしの節約習慣。「時間割」でムダなく豊かに過ごす
満足度が高い1日を過ごせるとおトクな気分にも
なお私は、散歩や買い物などの外出を夕刻ではなく、昼過ぎにしているのは、やはりダラリダラリ生活を習慣化させないためです。とかく高齢者にとって、外出はよくも悪くも一日のなかでも最大級イベントです。 私の場合、体調によってはどのくらい歩けるかなど予測することが、身を守るポイントになりますし、反対に今日は元気だから、ぜひ遠くまで行ってみようという場合なら、さらに外出は一日のよき山場になります。 そんなわけで、私は夏でも冬でも明るいうちに外出をすませます。帰宅後は、一日の後半部としてもうひと仕事できるからです。年金生活者のお仕事ですから、テレビ鑑賞だって、プランター菜園だって、最近注目されている塗り絵だっていい。家事でもいい。山場となる外出の後先で時間割を設定すれば一日が充実するはずです。 帰宅後も当然いつものように節約を念頭に入れています。テレビはひと番組だけにし、見終わったらコンセントを抜きます。調理の際もガスや電気代節約を意識してつくります。分厚い塗り絵本を買わなくても、チラシの裏に好きな色で水玉模様を描いていくことだけでも、十分に楽しい時間が過ごせます。 時間割通りに進められたら、あとはくつろぎタイムを設けます。当然のことながら、夜更かしは厳禁です。なにをしたのかわからない一日より、そんなふうに時間割に沿って「いい1日だった」という充実感で締めくくれれば、節約にもつながると思うのです。
小笠原洋子