75歳、ひとり暮らしの節約習慣。「時間割」でムダなく豊かに過ごす
日々節約を意識しながら暮らしている人も多いのではないでしょうか。団地でひとり暮らしをする小笠原洋子さんは、日々節約を意識して暮らしています。ここでは、光熱費や食費を抑える具体的な方法や、無駄な出費を防ぐための外出時の心構え、さらに一日のスケジュールを有効活用して時間とお金を節約する方法について紹介します。このアイデアを取り入れて、日々の暮らしをより豊かにしてみませんか? 【写真】時間の節約になるスケジュールのメモ
コツコツと行っている日々の節約
年金暮らしにとって、節約をすることは基本です。とくに在宅時間が多い高齢者が節約を意識するのは、まず光熱費。次いで食費や雑費です。
●光熱費
夏場は特に空調などの電気代がかかります。私の場合は、クーラーを長時間使うと必ず体調を壊してしまいすので、数時間つけた後に消して、残りの時間は、小型扇風機やキッチンの換気扇だけでの簡易冷風で過ごします。もちろん暑すぎる日は体調を気遣いながら、節電を意識しています。
●食費
また食費節約の工夫のひとつとして、朝と昼をしっかり食べ、夕飯は火をほとんど使わない簡単なものですませます。そうすると食後に調理具を洗う水も節約できます。また、間食にはお菓子を食べることを控え、代わりに惣菜にもなるお豆腐やお芋を食べます。 なお、食べるものを前日に考えてくことで、買いたしもせずにすむし、余計なものを食べすぎることもありません。きちんと予算内の食費でやりくりができます。
●外出時の雑費
外出時の節約も大事ですね。少しでも足腰を鍛えたいために、なるべく外の空気を吸いに出かけるようにしていますが、その開放感から気を抜きすぎてしまうと、商店街などで思いがけない出費をしてしまいますから要注意です。とにかく「買わない」という気持ちを大切にしています。
節約のために、時間の使い方も重要
なんといっても節約生活のコツは時間割です! 節約には、時間を節約することも大切だと思うので、1日の生活を時間割で進めるように心がけています。私のようなひとり暮らしの者は、とかくダラリダラリと日々を送ってしまいがち。その日々のダラリダラリ精神が、お金の使い方やものの扱い上のダラリダラリに通じていると感じるのです。 たとえば今したほうがいいい部屋の片づけや、汚れが目立つ床の隅の拭き掃除など、「ま、いいや。明日にでもやるから」と引き延ばしていると、「ま、いいや精神」として成長してしまい、たとえば買いものに行ったとき予算オーバーになっても「ま、いいや精神」が発揮されてしまうからです。ダラリダラリと自分を許せば、引き締め精神がカギとなる節約心など軽々飛んでいってしまいます。 そうならないために、今日すべきことを朝に決め、だいたいの時間割をこしらえるとスムーズに過ごすことができます。たとえば、時間割の中に「朝の10時から11時まで片づけ」とか、「13時から14時まで掃き掃除」と自分なりに割りふり、その間に食事や外出時間を当てはめればいいのです。だれかに提出する時間割ではないので、わざわざ書き出すのは面倒かもしれませんが、これがあるだけでも時間のムダも省けるのです。