片づかない家にある「大量の消耗品」。家はスーパーでない、たりないものがあっていい
ラクにしてくれるはずのストックがストレスの原因に
にもかかわらず、家族はその大変さも知らず、ただただ万全の状態が当たり前と思い込む。万全の状態が当たり前なのだから、なにかたりないものがあったときに不満を感じる。 さらには自分も万全の状態が慣れていると、必要なものが家にないって事態になったときに「あぁ…買い忘れていた…失敗した」と気分が落ち込む。賞味期限をきらせてしまったり、重複して同じものを買ってきては、「あぁまた無駄遣いしてしまった…なんでこんな当たり前のこともできないんだろう」と自己嫌悪に陥る。 家はスーパーでないのだから、たりないものがあって当たり前だし、母親ってほかにもたくさんのことに気をまわしているから、たくさんの在庫を完璧に把握するなんて、できなくて当たり前なのに…。
なんでもかんでもストックしない
そうすると、自分をラクにするつもりのストックが、結果として自分を苦しめるんですよね。そう気づいてからは、なんでもかんでもストックすることやめました。 サラダ油は、揚げ物をするときにたりなくなることが多いので必ず1本ストックするなど、日々の自分の行動を観察して、「これはあったほうがいいな」「これはなくなったらそのとき買えばいいか」と、本当に便利にしてくれるものだけストックするように。 家族も材料が家にあることが当たり前だと思っていないので、「お昼はそうめんがいい! 買ってこようか?」など、声をかけてくれます。
境界線は人それぞれ違う
ただ、誤解してほしくないのは、「日本の全母親たちよ! ストックをやめましょう!」なんて1mmも思っていません。お留守番ができないご年齢のお子さんがいらっしゃる方と、そうでない方は、外出するときの負担が天と地ほど違います。家からスーパーまでの距離だって、人それぞれ違います。 大事なことは、「ストックがあればあるほど便利というわけではない」ということを知っていること。便利から不便に変わる境界線が必ずあります。自分にとってその境界線はどこにあるのかを、しっかりと見極めてくださいね。
おまい