今までにないような衝撃的な始まり方――「はじりこ」犬飼貴丈&林芽亜里インタビュー
――犬飼さんにお伺いします。IT界の若き帝王を演じる上で、参考にした人など具体的な演技プランはあったのでしょうか。 犬飼 「高嶺はいろいろな業務を並行してできる人物なので、その見え方がちぐはぐにならないよう、動き方やそのスピードなどを意識しました。参考にした人物は、スティーブ・ジョブズ氏ですかね。高嶺もジョブズ氏と同じように服に頓着がないイメージがあったので、彼に近かったのかなというのが頭の中に残っています」 ――莉央の存在が入ってくるようになってからの高嶺を表現する上で、イメージしたことを教えてください。 犬飼 「あらゆることを完璧にやってきたけれども唯一恋愛だけは欠けていて、初めて本気で人を好きになった高嶺は、好きな人のことを考えながら何も手につかなくなるティーンの恋愛のようなイメージで演じさせていただきました」
――林さんは、日本画を描く女性の役ということで、絵と向き合う上で準備したことなどはありますか? 林 「日本画の先生に絵を教えていただく機会がありました。その日からスケッチブックと鉛筆を家に持ち帰って、日本画を描いてみたり、鉛筆や筆の持ち方などを勉強したり…。私が絵を描くシーンがたくさん出てくるのですが、1本線を引くだけなのに手が震えてしまうなど苦労しました。あとは所作だけでなく、日本画を描く時の気持ちを先生に教えていただき、その気持ちを大事にしながら撮影に挑みました」 ――また、林さんは今作が初のキスシーンということで、撮影はいかがでしたか? 林 「いろいろ予習をしていったものの、どうなるのか想像もつかないので、犬飼さんに全てを丸投げする気持ちで挑ませていただきました(笑)。なので、犬飼さんのおかげですてきなシーンになりました。今は、自分のキスシーンを放送で見るのはどんな気持ちなんだろうとソワソワしています(笑)。 いろいろなことを経験させていただいて、大変充実した撮影期間でした。監督やスタッフさん、共演者さんたちにいろいろなことをたくさん教えていただいたので、本当に感謝しています」