ボッタス「クリーンエアであればペースは悪くなかった。1ラップのペースに欠けて苦戦」:キック・ザウバー F1第8戦決勝
2024年F1第8戦モナコGPの決勝レースが行われ、キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスは13位、周冠宇は16位でレースを終えた。 【写真】2024年F1第8戦モナコGP 周冠宇(キック・ザウバー) ■バルテリ・ボッタス(ステークF1チーム・キック・ザウバー) 決勝=13位(76周/78周) 17番グリッド/タイヤ:ハード→ミディアム→ハード レースの大半を行列の中で過ごした。あまり楽しくなかったのは確かだ。しかも、ペースがかなり遅かったからね。このコースでのオーバーテイクがどれほど難しいかは誰でも知っている。だから、何らかのチャンスが訪れることを期待して、一番硬いコンパウンドでレースをスタートした。 ところが、その点では運に恵まれなかった。赤旗が出されて、スタートで柔らかい方のコンパウンドを履いていたドライバーたちが、その恩恵を被ることになったからだ。まあ、それでも僕のレースはクリーンで、スタートは2回ともまずまずだったし、いくつか順位を上げることもできた。全体として、クリーンエアであればペースは悪くなかった。言うまでもなく、ここでは予選順位が決定的に重要だけど、僕らは土曜にワンラップのペースに欠けていて苦しんだ。 とはいえ、モナコでのパフォーマンスは「異常値」であることが多いし、この週末に学べたことも多かった。2週間後のモントリオールでのレースに向けた準備では、そうした学びが役に立つだろう。 ■周冠宇(ステークF1チーム・キック・ザウバー) 決勝=16位(76周/78周) 18番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ソフト 僕にとっては、本当に単調で何事もない午後だった。最初のスタートでは、ちょうど僕の目の前で(セルジオ・)ペレス、(ケビン・)マグヌッセン、(ニコ・)ヒュルケンベルグのアクシデントが起きた。どうしてああなったのかはよく分からないが、とにかく全員が無事で良かったよ。 再スタート後は、誰もがそのまま最後まで走りきろうと考えていて、いわば全員が同じボートに乗っていたから、僕にできることは何もなかった。フェルナンド(・アロンソ)があのグループを抑え込んで、彼のチームメイトのためにギャップを作ろうとしていたんだ。その結果、僕らは一列縦隊で走り続けることになり、オーバーテイクのチャンスはまったくなかった。あの赤旗がなければ、ドライバーによって戦略が違ったりして、もう少し面白いレースになったかもしれないが、実際にはそうならなかった。 僕らにとってモナコはいつも少しトリッキーだ。こういうレイアウトのコースで苦しむのはなぜなのか、原因を突き止める必要がある。まだやるべきことはあるものの、モントリオールではすっかり状況が変わると思う。 [オートスポーツweb 2024年05月28日]