投資はどこで入って、どこで降りる? 2024年9月時点のS&P500のチャートをもとにテクニカル分析を実践
どこで入って、どこで降りるか
今回のケースにおいて「どこで入って、どこで降りるか」という問題は、結論として、「640付近まで下がってから入る」ということになるでしょう。損切りは、その下の620付近を下回った場合に行うことを想定します。 640付近で入り、下がらずに上昇した場合、降りるポイントは740付近が想定されます。この水準は利益確定の売り(利確)が出やすい地点と考えられるため、上昇した場合は深追いせず、利確するよう心がけましょう。 これについては、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を考慮し、為替の動向をチェックしつつ判断します。例えば現在は、日銀が追加利上げを実施する可能性が短・中期的にあるため、積極的に買い進むことは控えましょう。 仮に買う場合、様子を見ながら少額で買い進み、はっきりと上昇波動が確認できたら一気に入っていきましょう。なおこのときは、小口で細かく購入する打診買いを行うとよいでしょう。
まとめ
今回の「どこで入って、どこで降りる?」では、円ベースのS&P500について確認しました。 アメリカ当局による利下げ局面では、為替はドル安・円高に進む可能性が高いため、テクニカル分析を行う際には、為替の影響を考慮した上でシナリオを描く必要があります。 これは、短期(1年未満)でも長期(5年以上)でも考慮する必要があることですが、このような局面では、株式投資を行う場合、一部の銘柄やセクター(業界)に絞って投資を行う方がよいこともあります。インデックス投資がいつも良いとは限らないことは覚えておきましょう。 執筆者:重定賢治 ファイナンシャル・プランナー(CFP)
ファイナンシャルフィールド編集部