アルファード800万円で落札ってマジか…3年後でも高く売れる下取り人気ミニバン3選
姉妹車よりもダントツ人気トヨタ「ノア ハイブリッド」
ミドルクラスミニバンでは、トヨタ「ノア ハイブリッド」のリセールが高い傾向にあります。10月初旬の業者向け中古車オークションでは、最人気グレードのハイブリッドS-Z 2WD(車両本体価格は税込367万円)の1年落ち(2023年式)の中古車相場が440万円、2年落ち(2022年式)が430万円を記録しています。 ノアハイブリッドは、シンガポールやバングラデシュに多く輸出されていくそうですが、バングラデシュはハイブリッド車の需要が高く、ノアハイブリッドのほかにも、カローラアクシオハイブリッドやカローラクロスハイブリッド、エスクァイアハイブリッド、プリウスなどが人気となっているそう。また、バングラデシュの人は派手なクルマを好む傾向があるようで、姉妹車のヴォクシーハイブリッドよりも、フロントマスクがギラギラと輝く、ノアハイブリッドのほうが好まれるようです。
注目株はホンダ「ステップワゴン」
トヨタ車以外では、ホンダの新型「ステップワゴン」のリセールが高い傾向にあります。10月初旬の業者向け中古車オークションでは、スパーダ 2WD(車両本体価格は税込346万円)の1年落ち(2023年式)の中古車相場が340万円、2年落ち(2022年式)が325万円を記録しています。 このステップワゴンの中古車相場高騰には、2023年8月に始まった、ロシアへの中古車輸出に関する規制(ウクライナ侵攻への制裁処置として、排気量が1900cc超の自動車(ガソリンエンジン車、ディーゼルエンジン車)と、ハイブリッド車、プラグインハイブリッド車、電気自動車(EV)の中古車は、ロシアへ輸出することを禁じるというもの)が関係しているそう。 ライバルミニバンの日産セレナやトヨタノア/ヴォクシーのガソリン車は排気量2.0Lであり、排気量1.5Lのステップワゴン(ガソリン車)は、唯一、この規制をすり抜けることができるミニバン。そのためステップワゴンはいまロシアへ大量に輸出されており、中古車の需要が集中しているのです。 クルマのリセール価格は、海外での需要や情勢に左右されやすく、今回ご紹介したクルマたちも、いつもどういった条件でも高値で下取りしてくれるとは限りません。ただ、そうした傾向がある、というのを知っておくと、お得なカーライフに一歩近づくことができるかもしれません。参考になれば幸いです。