香り・味・色合いを堪能! 編集部おすすめ“ごほうび時間”にぴったりな癒やしの福岡ティースポット3選
八女茶席では八女伝統の玉露を「しずく茶」として提供しています。「八女伝統本玉露」は一番茶の時期に稲わらで茶園を覆う技法で作られます。鮮やかな色に仕上がり、やわらかいのが特長。一枚一枚手で摘み取られる特別なお茶です。「八女伝統本玉露」は2015年、地理的表示保護制度(GI)に登録されています。
「極上しずく茶(和菓子付)」(1,000円)を味わいました。1煎目は45度の湯が注がれた茶わんから玉露のしずくを堪能。だしのような風味が後を引きます。うまみ成分のアミノ酸が多く含まれるためだそうです。
2煎目、3煎目は約60度、4煎目は約80度の湯を使います。深みのある味からすっきりした味への変化も魅力です。残った玉露の茶葉は好みで酢じょうゆや岩塩を付けて食べます。
ビタミン、ミネラル豊富な茶葉はやわらかく、野菜のようでした。
添えられる和菓子は地元婦人グループの手作りです。季節ごとに年間100種類ほどをラインアップ。メインのお茶を引き立てるよう甘さは控えめです。
体験コーナー・八女茶工房で「石臼抹茶ひき」(500円)に挑戦しました。 原料になる碾茶(てんちゃ)2gを石臼で回して粉砕していきます。ひいた抹茶の粒子はなんと10ミクロン。それぞれの断面が反射して、鮮やかな黄緑色に見えるのだそうです。青のりのような爽やかな香りもしました。
ひいた抹茶を専用の道具で集めて、ふるいにかけて仕上げます。コツをつかむまで少し力を使いますが、15分ほどで抹茶ができました。
ひいたばかりの抹茶をたてる体験もできます(プラス300円)。ほかに、「手もみ緑茶作り」(1,000円)、「ほうじ茶作り」(500円)もあります。予約はいりません。
食事ができる八女茶寮では、茶そば、ほうじ茶でたいた茶飯など、茶を使ったメニューが並びます。「teaラミスプリン」(900円)はプリン、カステラ、抹茶ソース、生クリーム、ナッツ、飴(あめ)が入っていて、食感の違いが面白い逸品。さらに「抹茶パフェ」や「ほうじ茶パフェ」(各900円)もあります。