【柔術】62歳、髙田延彦がヒクソン・グレイシーから柔術の茶帯を授かる「柔術、セルフディフェンス、MMA──この3つは繋がっている」(高田)
2024年12月5日、髙田延彦がヒクソン・グレイシーから柔術の茶帯を授与された。 【写真】茶帯をまといグレイシーのポーズを決める高田 高田は米国のマイアミにある、ヒクソンの新居を訪れ、1月のロサンゼルスでのプライベートレッスンに続き、今回もみっちりヒクソンのインビジブル柔術の指導を受けた。 9月には62歳で柔術大会『Sjjif World Jiu Jitsu Championship 2024』マスター7紫帯ヘビー級で一本勝ちし、デビューを果たしたばかり。 高田は、今回もヒクソンの黒帯のアラバンカ柔術アカデミーの山田重孝代表と、オーバーリミット柔術アカデミーのエジソン籠原代表らとともにヒクソンの自宅兼プライベート道場を訪ね、指導を受けている。 その内容は、「力を使わない梃子の原理の説明、手を使わず相手に合わせて返す柔術の原理」というもの。あらためてヒクソン自身から手ほどきを受けた高田は、その動きと理解度からヒクソンから柔術の茶帯を授与されている。 本誌の取材に高田は、「世界一の柔術家であるMr.ヒクソン・グレイシーから技術を学べる事、その延長線上にこうして帯をいただける事に、改めてMr.ヒクソンや日頃からアドバイスをしてくれる山田氏を始め、この素晴らしい環境やフォローしてくれた皆さんに感謝したい。明日からも引き続き地道にコツコツと柔術タイムを積み重ねていきたいです」とコメント。 また、コンペティションにも出場する高田にとって、競技柔術とヒクソンの柔術の違いを訊くと、「護身術がベースのヒクソン・グレイシー柔術とコンペティション、いわゆる競技柔術とは目的が違う。柔術、セルフディフェンス、MMA、この3つは繋がっている、それが競技柔術との違いだと思う」と、素手の時間無制限のヴァーリトゥードも戦ってきたヒクソンならではのフィロソフィーや、身体の動き、心技体がそこにある、と高田は語ってくれた。 近年、ジョー・ロンガンの番組でADCC王者のジャン・ジャック・マチャドがヒクソンが道場に来たときのことを振り返り、「ウチの黒帯30人に好きなポジションから始めさせて脱出し、そのポジションで次々と極められた。全員が。彼のもっとも優れているところは防御力だ。マウントを取ってもバックを取っても極めることは不可能だ」との証言が紹介されるなど、ヒクソンの柔術の防御力の強さが、再評価されている。 1997年10月11日の『PRIDE.1』と、1998年10月11日『PRIDE.4』で2度、ヒクソンと対戦している高田は、その真髄に触れるべく、これからもヒクソンから柔術を学んでいく。