米国初の女性大統領誕生か…「カマラ・ハリス」の知られざる《10の原点》両親は離婚、シングルマザーの家庭で育った「超絶エリート」の意外な素顔
2:戦略担当は超優秀な妹マヤ
カマラと妹マヤは、美しく優秀な姉妹として知られている。政治に強い関心を持ち、野心的でありながらも慎重に向き合う姿は、ジョン・F・ケネディ元大統領と弟のロバート元司法長官の関係に似ていると言われるほどだ。 マヤは17歳のときにシングルマザーとなったが、妊娠中も受験勉強を続け、両親が通っていたカリフォルニア大学バークレー校に合格。家族や知人の支援を受けながら娘ミーナを出産し、奨学金や1人親支援を活用しつつ、大学と法科大学院を卒業。 幼いころからカマラは母親に「マヤを守りなさい」と言われ、妹を大切にしてきた。特にマヤが示した勇気と行動力には目を見張り、カマラは妹を誇りに思っているという。 その後、マヤはカリフォルニア州ニューカレッジ・法科大学院の教授や、サンノゼのリンカーン法科大学院の学部長を歴任。社会活動家としても活躍し、カマラの選挙戦では戦略担当として主導的な役割を果たし、彼女の当選に大きく貢献している。
3:人格を形成した「ハワード大学」と最強の仲間
カマラは高校卒業後、名門ハワード大学に入学。法律家や政治家の基礎となる力を身につけるため、ディベート部(弁論部)に入部した。 ディベート部では、理屈っぽい男子学生ばかりだったが、カマラは1年生とは思えない力強く説得力がある発言で注目を集め、2年生では主将に選ばれた。部内では「あの、たたみかけるようなつっこみ! 獲物に襲いかかるライオンみたいだ」と噂をされるほどだった。 4年生になると、ハワード大学の有名な女子学生クラブ「アルファ・カッパ・アルファ(略称AKA)」にスカウトされ入会。 アメリカの大学には“ソロリティ”と呼ばれる会員制の学生クラブがあり、ハワード大のAKAは全米初の黒人女子学生クラブで、将来が有望と思われる人をクラブの委員が探しだし、入会をすすめるのだ。 メンバーの結束は非常に強く、在学中よりも卒業後に社会的に活躍するメンバーへの力添えに定評がある。カマラは在学中、ここで強力な人脈を作り、後に上院議員に立候補したときも、資金集めをしてくれたのは元AKAの卒業生たちだった。 1986年、ハリスは政治学と経済学の学位を取得してハワード大学を卒業。カマラは「わたしの人格を形成したのは両親と一族、そしてハワード大学です」と語るほど、彼女の活躍に大きな影響を与えている。