【RISE】那須川龍心vs.塚本望夢の勝者が次期王座挑戦者に、王者・数島大陸は「どっちでもかかってこい!」
2024年6月15日(土)エディオンアリーナ大阪『RISE WORLD SERIES 2024 OSAKA』の前日計量&記者会見が、14日(金)大阪府内にて13:00より行われた。 【写真】塚本がステージを降りるまで睨みつけていた那須川 第10試合のフライ級(-51.5kg)3分3R延長1Rで対戦する、那須川龍心(TEAM TEPPEN/同級1位)は51.5kg、塚本望夢(team BONDS/同級3位)は51.45kgで計量パス。 那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れ、6月にアマチュア時代のライバルだった相沢晟に判定勝ちで再起。8月にはMA日本バンタム級王者のJINに判定勝ち、12月に龍太郎にTKO勝ち。さらに大晦日のRIZINでMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ち。2024年3月には当時フライ級2位の松本天志に判定勝ちして成長を示した。戦績は8勝(2KO)2敗。 塚本はジュニアキック出身で、2020年12月には那須川天心の弟・龍心と対戦して勝利を収めている。2021年7月のDEEP☆KICKでプロデビューし、11月から行われたDEEP☆KICK -51kg初代王座決定トーナメントで初代王座に就いた。2022年4月の「RISE初代フライ級王座決定トーナメント」では1回戦で数島大陸とダウンの奪い合いの末に判定負けで初黒星。2023年2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」では決勝へ進出するも松本天志にTKO負け。7月の大阪大会では山川敏弘を右バックブローでリングに沈め再起を果たした。10月には酒井柚樹に判定勝ち。戦績は10勝(3KO)3敗。 前述の通り両者はアマチュアとプロで2度対戦していずれも塚本が勝利を収めている。 塚本は「前と一緒で黒さは僕が王者ですね。タイ人と数島選手を抑えて。(那須川は)いい顔していたのでいい試合になると思います」と真っ黒に焼けた肌に誇らしげ。 那須川は「しっかり自分自身を見つめなおすところは見つめなおしてエネルギーを研ぎ澄まして来ました。その研ぎ澄ましたものを試合に出して絶対に勝つ」と必勝宣言。 タイ修行を行ってきた塚本は「明日はタイ人の塚本を見せようと思っています。フィニッシュは考えないので明日朝、起きて考えます」とムエタイ殺法で行くと予告。 これに那須川は「フィニッシュするのは…今考えているやつを言うのはアレなので。前回やった時よりも変わった姿を見せたいので、フィニッシュを狙いつつ自分の成長を見せつつつ、普通に勝ってもRISEではベルトに絡めないと思うので、しっかり面白い内容をしつつタイトルに絡みたい」と内容も伴った試合で勝ちたいとする。 塚本が「タイ人の塚本を見せる」と言ったことには、「だろうなという感じです。そりゃあタイに練習に行ったので、そういう技を出すなかったら何のために行ってるんだって感じなので。(自分には)タイ人のトレーナーもいるし、そこは問題ないです」と予測していたという。 これに塚本は「もしかしたら、タイに行ったというのもフェイントかもしれないですよ」とニヤリ。まさかタイ人のテクニシャンのようにポイントアウトするつもりでは、と聞かれても「それはやってみないと分からない。明日の朝、起きた時に考えます」と煙にまいた。 この2人が目指すRISEフライ級王者・数島大陸(及川道場)は51.9kg、対するスドロー・ソージョートンプラシン(タイ/元タイ7ch 105P王者)は51.4kgで計量パス。 数島は2020年9月にプロデビューすると軽量級でも倒す選手として注目され、2021年7月大会にはラジャダムナン王者の竜哉・エイワスポーツジムと対戦しドローとなったもののダウンを奪い一躍名を挙げた。2022年4月から開幕したフライ級王座決定トーナメントでは準決勝で当時無敗の塚本望夢とダウン応酬の末の判定勝ちで決勝進出を決めたが、10月の決勝戦で初代スーパーフライ級王者の田丸辰に敗れて王座戴冠を逃した。2023年10月に第2代王座決定戦を松本天志と争い、判定勝ちで王座に就くと2024年2月にはクンスックに延長戦で判定勝ち。戦績は12勝(6KO)2敗2分。 スドローは元7チャンネルの105ポンド王者で、数島の163cmに対して173cmの長身を誇る。戦績は60勝14敗5分。数島は「ガツガツ来て振り回してくるタイプ」と評している。 「日本での試合は初めてです。全力で勝ちます」というスドローに、数島は「大阪ということで地元で試合が出来て、前回不甲斐ない試合をしてしまったので、今回のテーマは前回の自分を超えて圧倒して最後は倒そうと思います」と宣言。 これにスドローも「明日は全力で倒すつもりです。KO出来るタイミングあればすると思います。ここへ来たのは絶対に勝つためです」とKOでの必勝を予告。数島は「フィニッシュしようと思うと前回みたいになってしまうので、自分の動きをすればどんな技でもフィニッシュ出来るので圧倒的に勝って僕の名台詞をみんなで叫びたい」と、KOは意識せず自分の動きが出来るように専念すれば自然と倒れるとした。 公開練習では“神の左”と“悪魔の右”のどちらかが降りてくるとしていたが、この日は「今は両方降りてきて僕の中で喧嘩しています。なので試合ではどっちかが出ると思います」と話す。 また、伊藤隆RISE代表より、塚本vs.那須川の勝者が次期挑戦者になるとの話があり、数島は「今は自分の試合もあるので考えていませんが、どっちでもかかってこいって感じですね。勝った方が挑戦者にふさわしいと思うので」と受けて立つと答えた。
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